第41回 あなたもゴミを分別すべきだ。可燃、不燃、プラ、エロ。
他人様にお見せしたくないが朝のゴミ捨てが日課になりつつある。可燃、不燃、プラ。ゴミを分別して袋に詰め指定日時場所に持参するという文化的な営みである。資源再利用につながる素晴らしい行為でもある。胸を張るべきだ。だがゴミ袋を持って集積地へ向かう会社員は私を含め一様に足早で背を曲げ犯罪者のような目をしている。不思議だ。
可燃ゴミの日、中年会社員風情に遭遇した。出張なのだろうね、旅行鞄に加えて、キャリーバッグを引きずっているせいでゴミ袋を運ぶのに難儀していた。明日は我が身。私はピュアな善意から中年会社員風情に声をかけた。「ゴミお持ちしますよ。ついでですから」。カバンまで運ばせようとした中年会社員風情の図々しさを死んだ魚の目で抹殺した私は、ゴミ袋ふたつを持ちゴミ集積地へ向かい、捨てた。
そこにはサド看守のようなおばはんがいた。
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