最近スキャンダルが多い。それは週刊文春が現代の人々に「スキャンダル」の価値を再認識させたからだろう。数々のスキャンダルで話題を起こし、今の世の中にこれだけスキャンダルが求められているというのを証明してみせたのだ。
面白いのは、「なぜ週刊文春だけこんなにもスキャンダルを暴けるのか」ということだが、それに対し週刊文春の編集長がこんなふうに答えていた。
「週刊文春だけがスキャンダルを追っているからではないか」
確かに、20年くらい前はFRIDAYを筆頭に複数の写真週刊誌がスキャンダルを追いかけ合うという時代があった。その前は新聞がそういうことをしていた時代もあった。
しかし今は、どこもスキャンダルを追わなくなってしまった。それは、そういうスキャンダルには記事的な価値が薄いというふうに見なされていたことと、利権が複雑に絡み合う中で、テレビを筆頭にスキャンダルを扱いにくくなってしまったということがあ
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