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ライトノベルの書き方:その27「桃太郎と犬との関係」(1,648字)

2015/07/21 06:00 投稿

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「桃太郎」において犬、猿、雉の家来たちは、「人間関係」を象徴している。あるいは、その関係性は「組織」というものを象徴している。

まず重要なのが、桃太郎と犬との関係である。両者は、必ずしも愛情や友情、思想で結ばれているわけではない。それ以前の、「きびだんご」という「報酬」で結ばれている。桃太郎と犬とは、いうならば「雇用関係」だ。その組織は、現代でいえばベンチャー企業のようなものである。

ここが、「桃太郎」という物語の卓越したところだ。
私たちは、その大部分の人間関係が、愛情や友情、思想などで成り立っている。そのため、一見そういう関係の方が重要に見えてしまう。
しかしながら、私たちの生活を成り立たせている胆のところは、実は報酬の授受を前提とした雇用関係で成り立っている。私たちの生活を保障する「仕事」というものは、愛情や友情、思想で成り立つケースはとても少ない。むしろ、雇用関係というドライなもの

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