自然と怒れるようになるためには、物事の正誤の判断が必要だ。
しかし、正誤の判断を誤ると、重大な禍を招く危険性がある。
そこで、正しく正誤を判断しなければならないのだが、このとき、物差しとなるのは「絶対的な価値」だ。

では、「絶対的な価値」とは何か?――といえば、いくつかあるが、そのうちの重大な一つが「夕陽」である。夕陽の美しさは絶対的な価値なのだ。
だから、夕陽の美しさに鑑みて正誤の正しさを判断すれば、誤りが少なくなる。ある事象を見て「夕陽的か否か」が分かれば、その判断がつくのである。

では、「夕陽的」とは何か?
今回は、そのことについて考えてみたい。


「夕陽的」とは何か?
それは、言い換えれば「夕陽はなぜ美しいのか?」ということになる。
では、なぜ夕陽は美しいのか?
なぜ、誰も夕陽の美しさを否定できないのか?
その答えの一つは、夕陽が「昼」と「夜」の両方をはらんでいる――ということだろう。

夕陽は、昼と夜の両方