「バットマン」はすでに何度も映画化されているが、今回取りあげるのは1989年に制作されたティム・バートン監督版である。
ところで、私事で恐縮だが、最近あまりいいことがないので少々心がへたっている。そういう時に見るといけない作品に「カッコーの素の上で」という映画があって、先日ふと見返してしまい、とんでもない目に遭った。この映画にはジャック・ニコルソンが主演しているのだが、その姿が何とも切なくてやりきれない思いがしてしまった。

一方、今回取りあげる「バットマン」は、心がへたった時に見るといい映画である。見ると元気が出る。明日からも頑張って生きていこうと勇気が出る。同じジャック・ニコルソンが主要な役柄として登場しているのに、大きな違いである。

この映画「バットマン」はバットマン役のマイケル・キートンがもちろん主役なのだけれど、それと同じかそれ以上に異彩を放っているのがジョーカー役のジャック・ニコルソン