本質的に生きるためには「土」とともに生きることが不可欠だ。また土木と共に生きることが不可欠だ。そう考えると、本質的に生きた人としてまず釈迦やガンジーが浮かび上がる。彼らは土と共に生きた。本質的な活動を発展させる中で、必然的に土へと向かった。
ところで、ここで少し話は飛ぶが、ぼくは建築家のコルビュジエが好きだ。なぜかというと、彼にも釈迦やガンジーと同じ、土の匂いがするからだ。コルビュジエも、釈迦やガンジーに連なる人物だと思う。
ただし、ほとんどの人はコルビュジエのことをそうとらえていない。むしろ土とは逆に、きわめて近代的な「非土」的な建築を作る人物と思われている。
しなしながら、それは端的にいって誤解である。彼ほど土に寄り添おうとした建築家はいないのではないだろうか。比するとすれば、利休だろう。利休の茶室と、コルビュジエの建築はとてもよく似ている。
ところで、このコルビュジエとよく対比される
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