ハックルベリーに会いに行く

偽物の個人時代:その9(1,721字)

2023/09/21 06:00 投稿

  • タグ:
  • 偽物の個人時代
団塊ジュニアの多くは、「自分は特別な存在」と思って育った。親からそう教えられたからだ。それで、その考えを補強してくれる『世界に一つだけの花』が好きになった。そういう人が多かったから、この歌は大ヒットした。

しかし、この歌の末路が今、どういうふうになっているかは誰もが知るところであろう。作詞・作曲の槇原敬之氏は麻薬中毒から抜け出せず、二度目の逮捕をされるに至った。歌ったSMAPは日本国中を巻き込んだ解散騒動の末、今またジャニーズ事務所そのものが崩壊の危機に瀕している。

槇原敬之氏もSMAPも、そしてファンたちも、団塊ジュニアだった。そのため、彼らのマインド(哲学)は一種の宗教的結束を生み出し、この歌の大ヒットへとつながった。
しかしそれは、2020年に轟音を立てて砕け散った。それは、花がしおれるようなひっそりとした死ではなく、ダイナマイトが爆破したような、あまりにもド派手な死だった。それもま

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細