「哲学」というのは、学問ではあるが、歴史の中で「発展」するというよりは「変化」するものだ。文学にも近いが、必ずしも新しければ素晴らしいというわけではない。
普通、学問というと化学や物理、あるいは数学などのように、昔に比べ今の方が各段の進歩をしたものと思いがちだ。しかしこと哲学に限ると、この公式は全く当てはまらない。むしろ、廃れたかに見えた古いものが、鮮やかに復活することもある。
いずれにしろ、哲学は時代の流れの中で流行り廃りがある。かつては流行っていたものの今は廃れてしまった哲学の1つに、パスカルの「人間は考える葦である」というものがある。
これは、今は知らないが、ぼくが子供だったときは当たり前のように学校で習った。そうして、子供たちの評判も上々だった。これを述べたパスカルは17世紀人なので、少なくとも300年間、人々をインスパイアしてきた。
ところが、そこから40年が経過した現代において
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。