庭について:その30(1,803字)
ジョン・ラウドンは、1783年スコットランドのグラスゴー近郊に、農家の子として生まれる。出自は必ずしも良くなかったが、幼い頃から植物への高い関心とセンスとがあった。
11歳のとき、エジンバラの種苗店の徒弟となる。さらに、働きながらエジンバラ大学で植物学や農学を聴講する。つまり苦学生であった。
それからおよそ10年が経過した1804年、21歳のときにロンドンに出、風景式庭園の造園家としてデビューした。
それと同時に、早くも造園についての本を著す。そこで、当時流行していた「ピクチャレスク」を称揚し、レンプトンが作っていたブラウン流の「映える庭」を否定した。
ところがその後、ガーデンニングの潮流が少しずつ変わり始める。庭園会に、3つのできごとが同時に起こるのだ。
1つ目は、経済が豊かになって中産階級が急激に増えたこと。これによって彼らが都市部に小さな家を持ち、同時に「小さな庭」を持つようになった
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