知らないと損をする世界の裏ルール:その34「人が理系と文系に分かれる理由」(1,520字)
数学に代数というものがあって、xとかyとかを式に当て込む。これにいろいろな条件をつけて、xやyを当てる――というゲームだ。クロスワードパズルのようなものである。
これの苦手な人がいる。「置き換える」ということが苦手だったり、「仮」ということが苦手だったりするのもあるが、そもそも「数字の世界に文字が入り込むこと」が納得できないのである。
こういう人は、いわゆる「文系」だ。文系には2種類あって、代数を全く理解できないタイプと、代数を一旦言葉に変換して、それで理解するバイリンガルだ。セカンドランゲージとしての理系である。
たとえ文系でも、自分の中に翻訳機能を持っていると、理系的言語も理解できる。逆にいえば、この翻訳機を持っていないのが、生粋の文系ということになるだろう。
ただ、ほとんどの人は多かれ少なかれこの翻訳機能を持つ。ぼくも持っている。ぼくは文系だが、セカンドランゲージとしての理系もそれな
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