この世の中は、「優秀さ」ということについての価値が高い。人は、優秀な人を評価する。
ところが、驚くことにその「優秀さ」の定義が、きわめて曖昧なのだ。そのせいで、人間そのものの評価も曖昧になっている。特に、日本企業ではその傾向が強いだろう。
ドラッカーは、「何が成果かを問え」とくり返し唱えた。つまり、「この会社は何をすることで社会に貢献を果たすのか、考え続けろ」ということだ。
考え「続けろ」と言ったのは、それをしない人が多いからである。特に、一度は考えたとしても、継続して考えない人が多い。
しかし、「何が成果か」ということの答えは、時間経過とともに変化する。ドラッカーの生きていた時代でも変化していたのだから、今はもっと激しく変化しているといっていいだろう。
そうした状況に対応するには「変化こそ前提」という価値観を周知徹底させることがだいじだ。会社はもちろん、自らも変わり続けていくことを念頭に
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