生きるとは何か?:その18(1,951字)
生きるとは何か?
結論からいうと、それはエネルギーが変位する状態であり、その一過程に過ぎないのだが、人間には意識があり、また思考をするため、立ち止まってふと「生きるとは何だろう?」と考えたりする。
しかし、そもそも「生きている」ということは、人間の思考の概念を超越しているので、なかなかすぐには「状態のことである」という結論には至らない。ところが、面白いことに古代の思想家たちは、そういう結論に達していたし、それ以降も分かっている人はたくさんいた。
ぼく自身が「生きるとは状態である」ということを知ったのは、最先端の科学を学んだからでもあるが、同時に古代人の知見も知っているからでもある。またそれ以上に大きいのは、ぼく自身が実感としてそう思っているということもある。
ぼく自身は、子供の頃の記憶が他者と比べて少ない。一番古い記憶は、祖母の記憶である。幼い頃、祖母の家に行ったこと。祖母と電車を見に行っ
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