「自分はなぜ死んでいないのか?」
その答えは、「生きようとする意思」と「生きるための条件」の二つが整っているからだが、しかしこれらを「一体」と考えると、その前提条件として立ち上がってくるのが「身体の健康」である。なぜなら、身体の健康がなければ生きようとする意思は生まれないし、同時に身体の健康は生きるための絶対条件として存在するものでもあるからだ。
そう考えると、自分が死んでいないのはひとえに「身体の健康」によるものだ。「そんなことはない、自分は病気がちだ」という人や「重篤な病気で余命を宣告されている」という人もいるかもしれないが、それにしたって「すでに死んでしまった人」よりは健康といえる。少なくともまだ生きていられるくらいには健康で、これは全ての生きている人に等しく当てはまることだ。
そこには確かに段階的な優劣――つまりより健康な人もいれば、あまり健康ではない人もいるだろう。しかし少なくと
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