情報リテラシーはどうやったら身につくのか?:その10(1,725字)
今回は、コークのCMの美しさについて、論理的に解き明かしてきたい。
まず、「美しさ」とは何か?
結論からいうと、それは「バランスが良い」ということである。バランスの良さこそが美しさである。逆に、バランスが悪いことを「醜い」という。バランスこそがだいじなのだ。
なぜバランスがだいじなのか?
それは、この世のだいじなものは、たいてい「相反する二項の間のどこか」に位置するからだ。その両者が「バランスするところ」にある。
「生と死」をはじめ、この世に二項対立は多い。ぼくが最近テーマとしているのは「短期的利益と長期的利益」の相反関係だ。また、「新しいものと古いもの」の相反関係も気になる。
組織の経営に限らず、何かを行うことは短期的利益と長期的利益が相反する。目の前に美味しそうなケーキがあると、食べると短期的には「美味しい」という利益を得られるが、長期的には「太る」という不利益を被る。逆に、食べないと
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