田んぼの通学路がぼくを育ててくれた(1,736字)
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ぼくは中学高校を茨城県のつくば市で過ごした。茗渓学園という私立の中高一貫校に通っていたのだが、最初の半年間寮生活をした以外は、家から自転車で通っていた。だいたい10分間の道のりだった。
つくば市というのは独特で、農村の真ん中に突然「ドン」という感じで近代都市が存在している。国が研究学園都市と称して70年代から80年代にかけてむりやり作った街なので、周囲には広大な田んぼが広がっているのだ。
特に80年代はできたばかりだったので、都市と農村の境目がくっきりしていた(今は年月が経って曖昧になった)。その新造都市と古い田舎の田んぼ道を越境しながら、ぼくは毎日学校まで通っていた。
ぼくの家は、新造された住宅街にある賃貸の一軒家だった。しかし家のすぐ目の前には田んぼが広がっており、通学はその田んぼを突っ切るように作られた道(一応舗装されている)を自転車で通っていく。
道幅は車一台ぎりぎり通れる分くらい
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