この世の真理の一つが、「短期的な利益と長期的な利益は相反する」ということだ。例えば、ケーキを食べると美味しい。しかしそれは短期的な利益で、長期的には太ってしまい、体調も悪くなる。
その逆に、勉強は短期的には苦しい。しかし長期的には能力がつくので、益するところが大きい。これもやっぱり、短期的な利益と長期的な利益が相反する典型の一つだ。そして、短期的に利益を得ること――例えばケーキを食べるのは誰にとっても簡単なのだが、短期的な不利益を被ること――つまり勉強というものはなかなか取っかかりにくい。みんな、その苦しさでつまずいてしまう。
しかしながら、遊びを通して「短期的な利益と長期的な利益は相反する」ということを学ぶと、その不利益に我慢できる度合いが高まる。そうして、勉強に対する障壁が下がるのだ。
では、遊びのどこでそれを学べるのか? 遊びのどこが、短期的な利益と長期的な利益が相反するのか。
例え
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