世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その47(2,159字)
任天堂は、進化してきたコンピューター技術と、既存のゲームとの融合を考えていたが、なかなか上手くいかなかった。コンピューターゲームは業務用ばかりが進化・発達し、市場も盛り上がっていたが、あくまでも家庭用の進化・開発を目指した任天堂は、その流れから少し遅れてしまった。
そんなとき、任天堂の運命を決定的に変える一つの製品が開発される。それが「ゲーム&ウオッチ」だ。
「ゲーム&ウオッチ」が開発されたのは、いくつかのユニークなきっかけによる。
まず、開発者の横井軍平が、新幹線に乗っているときにたまたま電卓で遊んでいる人を見た。そこで、「電卓にゲームを乗せられないか」というアイデアが生まれたのだ。
そんなとき、任天堂社長山内溥の運転手が病欠し、横井が替わりに運転しなければならなくなった。当時、車内で外車(左ハンドル)を運転していたのは横井だけだったので、社長直々に指名がかかったのだ。
そこで横井が社長
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2016/12/05(月) 06:00 労使交渉で気づかされたこれからの社会で生きていくために必要な四つの能力(2,464字)
コメント
コメントを書く(ID:405596)
意味的には同じですが、
横井さんの哲学は「枯れた技術の水平思考」だったと思います。
(著者)
>>1
失礼しました!その通りです。