最近、出版界を舞台にしたコンテンツが目につく。
ドラマになった『重版出来』もそうだし、ネットで連載されているそれをパロディにした『重版未定』というマンガも面白かった。
それに最近、『小説王』という小説を読んだ。これは、大手出版社(小学館がモデル)の文芸の編集部、及びそこに勤める編集者と、彼の担当する小説家の物語だ。
なぜそういう作品が目につくかといえば、ぼく自身が、出版界に興味があるからだろう。
ぼくは今、作家をしながら編集者を始めた。だから、出版界と関わりが深く、興味があるのは当然といえば当然だ。
ただ、それとは関係なく、「出版界が急激に縮小している」ということに、強い興味がある。その激変に、自分とのかかわりを超えた関心を抱いているのだ。
その意味で、『小説王』は興味深い内容だった。なぜなら、これは「出版界の縮小」がメインテーマ
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