どうやら1年になる!
何が基準かと言えば
「くわがたむし」の「産卵木」を割って
「幼虫」の誕生を祝う1泊2日の祭典
『割り合宿』だ!
『ひろぐ』を移転させてすぐに記した記事が
『割り合宿2012』に関するものだった!
「昆虫」は人間のスケジュールに左右されない!
なので今年も昨年とほぼ同じ時期に
『割り合宿2013』が開催された!
一見すると昨年と同じ写真のようだが
今年も同じ場所で撮影してみたのである!
「舞洲(まいしま)」にあるログハウスを
今年は3軒借り切っての
泥酔あり
号泣あり
全裸ありな
たいそう楽しい『割り合宿』となった!
はてさて!
そうなるとだ!
昨年の記事を振り返ってみると
『割り合宿2012』の数日後に書かれた記事が
『ばいばいエミさん』
になってしまう!
これは女優「牧野エミ」の死に関する
私の想いを記したものだった!
涙をぬぐいながらこの記事を書いた事を
今でも深く記憶している!
あれから1年が経過したところで
「牧野エミ」嬢の一周忌法要と納骨に
呼んでいただいた!
”ごく身近な人達だけで”
と聞いていたので
私が呼んでもらえるとは思ってもいなかったのだが
ありがたい事に
私も”ごく身近な人達”の一人として
加えていただけたようだ!
快晴の中
私を含む”ごく身近な人達”は
彼女がお墓に納まるのを見届けた!
私の「カミさん」をも含む3熟女集団
「タニマチ金魚」は
そこで久々のスリーショットを撮影!
一人は石になってしまったが
なかなか素敵な写真となった!
なんだか「エミさん」も笑っているように見える
幸せな一枚だ!
しかし!
続いて撮影した自分の写真を見て
私は驚愕した!
私はそもそも心霊現象否定派なので
「心霊写真」など信じてはいないのだが
墓地という場所を怖がる人に対しては
こう言って落ち着かせるように心がけている!
「墓地に幽霊など出るものか!
そこは供養された霊が
唯一静かに過ごせる場所なのだから!
もしも呪いたい相手がいれば
墓地には立たずに
そいつの家に行くだろうよ!」
俳優の「升毅(ます・たけし)」氏と一緒に
「牧野エミ」嬢がかつて所属した劇団
「MOTHER」な写真を撮影しようとしたのだが
我々の背後には驚くべき人影が
あまりにもはっきりと写り込んでいた!
拡大してみよう!
さっそく専門家に相談したところ
その鑑定結果を聞いて安心した!
かつて「売名行為」という集団で
「牧野エミ」嬢
「升毅」氏と共に活躍した俳優
「立原啓裕(たちはら・けいすけ)」氏は
死んではいないのだそうだ!
最近見かけないというだけで
どうやらちゃんとその場にいたようである!
しかしながら
せっかく「MOTHER」な写真を撮ろうとしたのに
うっかり「売名行為」再結成な写真に
加わってしまった事は
悔しい限りである!
かくして”身近な人々”でお食事会へ!
「ブログとかに載せても平気な人だけ
私の写真に写って下さいな!」
と言うと
全員が「はーい!」と言って
写真に納まってくれた!
あ!
ここにも「立原」さんがいる!
そうか!
我々はずっと一緒にいたのか!
はてさて!
翌日は「ABCホール」にて
”牧野エミ天国デビュー1周年記念イベント”
と銘打たれたチャリティー公演
『エミちゃん祭り』
が開催された!
それはそれは懐かしく
それはそれは楽しいメンバーが
どっさりと集まっていた!
そこで私は
またしても問題の人物に出会う事となる!
前日まで死んだと思っていた「立原」さんは
コントをするわけでもないのに
このメイクでうろうろしていた!
なるほど困った人だ!
イベントは3部構成となっており
1部は朝日放送のアナウンサー
「三代澤康司(みよさわ・やすし)」氏による
トークコーナー!
2部は「タニマチ金魚」によるコーナー!
3部は「升毅」氏による
「MOTHER」と「売名行為」のトークコーナー!
私は2部の「タニマチ金魚」に出演した!
1部も3部もトークならば
”2部はクイズにしよう!”
という
バランスがとれているのかどうか
よくわからない意見によって
「タニマチ金魚」の持ち時間は
『エミちゃんクイズ』と題された
クイズコーナーとなった!
「牧野エミ」嬢による生前の奇行や珍言などを
クイズ形式で振り返り
「故人がどれほど迷惑な人であったか」
を思い出すという主旨だ!
以下のメンバーが出演し
私はその司会者に任命された!
エミちゃん評論家:楠見薫(タニマチ金魚)
中道裕子(タニマチ金魚)
出題ナレーション:川下大洋(Piper)
回答者 :浅野彰一(あさの@しょーいち堂)
武内由紀子
土田英生(MONO)
国木田かっぱ
兵動大樹(矢野兵動)
私は司会が大好きだ!
私のプロデュースである「王立劇場」では
私は必ずマイクを手に持ち
思いつきで好きなだけ司会をする!
それがなんとも居心地のいい世界なのだ!
しかし「王立劇場」での私の司会は
静かにぼそぼそと低音で喋り続けるスタイルのため
『エミちゃん祭り』にはそぐわない!
それではまるで
お通夜を仕切る葬儀屋のようになってしまう!
いけない!
私はこれまで見せた事のない
まったく新しい司会者にならなければいけない!
かくして!
毎月1度の生配信『語るひろぐ』では
「もうやらないで下さい!」
と視聴者から書き込まれ
飲み屋では
「次やったら殴る!」
とまで言われた
私の中に潜む禁断のキャラクター
「レバもんた」
を解禁する事にした!
名乗るたびに
「ハツもんた」や「キモもんた」などと
名前を変える「レバもんた」!
他人の話を一切無視して
”息子の不祥事を詫びる”
”花粉症の人にヨーグルトを薦める”
”珍プレーを実況する”
”ライフラインを使うかどうか尋ねる”
といった暴走を繰り返す
怪人「レバもんた」を
私は余す事なく炸裂させた!
ほとんどクイズを仕切る気のない「レバもんた」に
出演者達は明らかにいらだっていた!
何のルールもなく
「レバもんた」の思いつきだけで与えられる
「エミー賞」なる点数
(中道裕子が大量に持ち込んだ
よくわからない魚のぬいぐるみ)に
出演者全員が”欲しくない感”を表した!
ジングル曲を用意していなかったため
「レバもんた」の命令で
出題のたびに
「♪ざざん」
と言わされる出演者と観客は
かなり迷惑そうな表情だった!
しかしその迷惑顔もやがて
「♪えみん」
に変更された事で若干ほころんだが
それもつかの間!
なぜか「レバ」という自らの名字を忘れ
「♪みのん」
に変えられたあたりで
迷惑度数は一気に頂点に向かい始めた!
果てはクイズのタイトルまでもが
「レバもんた」の暴走によって
『成仏!エミちゃんクイズ』
なる不謹慎なものに変えられ
劇場は”怒り”という一体感を見せた!
「後藤ひろひと」による司会であれば
絶対にそういう事はない!
「後藤ひろひと」は常に全体のバランスを見極め
観客や出演者の空気を
誰よりも深く読み取って
司会を進行する!
しかし!
「レバもんた」にそれを求めてはいけない!
彼は他人など気にしない!
思ったその瞬間に間違った言葉を繰り出す!
それが「レバもんた」だ!
「レバもんた」が楽屋に戻った時
3部に登場した「升毅」氏の声が
モニタから聞こえた!
「後藤のばかー!」
あまりの暴走ぶりに
遂には共演していない「升毅」氏までが
お怒りだったようだ!
しかし馬鹿なのは私ではない!
「レバもんた」だ!
普段は冷静であるはずの私が
なぜ『エミちゃん祭り』で
暴走怪人「レバもんた」を発動させたのか?
他のキャラクターでもよかったはずなのに
なぜ”迷惑の極み”とも言える
「レバもんた」を呼び出したのか?
理由は簡単だ!
「牧野エミ」嬢が亡くなった事で
我々は”迷惑の極み”を失ったからだ!
「レバもんた」はこう思っている!
「牧野エミの迷惑は
こんなもんじゃなかった事を
みんなで思い出せ!」
飲み屋で勝手に椅子から落ちて骨折した「牧野エミ」!
『演劇界料理自慢チャーハン対決』
を自ら企画しておきながら
「油で服が汚れるような事はしたくない!」
と言って大会を中止した「牧野エミ」!
そのくせ大雪の日に
河原でバーベキュー大会を開いた「牧野エミ」!
「喜劇王・川下大洋」の噂話をしていると
「私の話もして!」
と怒鳴った「牧野エミ」!
「レバもんた」はたった20分の迷惑だったが
「牧野エミ」はいつどこにいても
迷惑でいっぱいな人だった!
だからこそ
いなくなった事が
今でも悲しいのだ!
『エミちゃん祭り2013』!
死んだその日が祭日になるとは
なんて素敵な人生なのだろう!
『エミちゃん祭り』の翌日
イベントの発起人であった「升毅」氏と
メールでやり取りをした!
「来年はコントとかやろうよ!」
との提案をもらった!
しかし私は
「え?
コントのイベントにしたら
”レバもんた”が出られないじゃないですか!」
と返事をした!
「升毅」氏からは
そこから一切返事がなくなった!
残念ながら「レバもんた」は
いなくなって惜しまれる存在ではないようだ!
「エミさん」が大好きだった飲み屋で
盛大な打ち上げ会が開催された!
写真引き当てゲームが催され
私はこれを引き当てた!
なんだろう?
何の時の写真なのだろう?
へんてこだ!