ひろぐ

新興宗教か?謎の団体「イヨボヤ会」に入信!

2013/11/14 20:35 投稿

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さーって参った!
1ヶ月以上も『ひろぐ』をほったらかした!
理由は簡単だ!
『ひろぐ』を記している暇もないほど
私がひろいでいたからだ!
ここ1ヶ月のひろぎを全て無視して
最近のひろぎから記そうとも思ったが
それでは『ひろぐ』が
私の人生を追わない物になってしまう!
それでは将来読み返した時のおもしろさが
失われてしまうというものだ!
そうなれば!
私は1ヶ月以上前に
「新潟」で開催したワークショップ
「Royal Plant」から記すべきなのだろう!

あまりにも久しぶりの「新潟」だった!
かつては毎回のように「新潟」公演を行っていたが
しばらくご無沙汰しており
「新潟」の記憶と言えば
なんだか遠い遠い昔のものばかりだ!
それだけに5泊6日のスケジュールというのは
実にありがたかった!
そもそもワークショップ「Royal Plant」は
”私が5泊6日してみたい場所”
というのを基準に開催地が選ばれている!
なのでよく
「東京開催はありませんか?」
とか
「大阪でもまたやって下さい!」
とかと言われるが私は
「やりません!」
と即答するようにしている!

5泊もすれば
これまで知らなかった「新潟」を
いっぱい知る事ができる!
コンビニエンスストアに入店しただけで
いきなり「新潟」を感じた!


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「新潟」在住の「Royal Plant」受講者に
これはなんぞやと尋ねてみたところ
「ええっ?
 ”もも太郎”知らないんですか!」
と驚かれた!
どうやら「新潟」の人々は
全国で「もも太郎」食べられている
と考えているらしい!
聞けばなんでも
町内の子供会などがあれば
夏場はたいがいこの安価なアイスキャンディーが
配布されるのだそうだ!
言わば「もも太郎」を食べた事のない
新潟人はいないという事だ!
ではさっそくとばかりに私も食べてみた!

驚いた!
まったくおいしくない!
まぁ”おいしい”や”おいしくない”は
それぞれの主観があるため
これをおいしいと言う人もいるのだろう!
しかし私にはどうにもだめだった!
小学校の理科の実験において
試験管で作ったアイスキャンディーが思い出され
一口目でがっかりした!
しかも!
二口目を食べた瞬間に
ぎくっとした!
いちご味だった!
どうしたものだろう!
「岡山」でもないのに
「もも太郎」を名乗る時点で
違和感は充分だ!
なのに!
「もも太郎」を名乗った上で
いちご味とはどういう了見だ!
こんなもの「いちご太郎」じゃないか!

「新潟」の文化がなんだか怖くなった私は
さっそくこの「もも太郎」について
インターネットで調べてみた!
すると!
奴はひとりぼっちではなかった!
仲間がいた!
あずき味の「金太郎」がいるらしい!
金時豆を使用しているわけではないようだが
あずきで「金太郎」ならば
なんだか許せる語呂合わせだ!
少しだけ安心した!
しかーし!
そんな安心をもう一人の仲間が引き裂いた!
そいつは柿味(かきあじ)の仲間だった!
名前にとても問題があった!
その名は
「うらしま亀太郎」!
「うらしま太郎」ではない!
ちょっと違う!
「うらしま亀太郎」だ!

これはもうお笑いの世界で言う
三段落ちというやつに他ならない!
ジュンです!
長作です!
三波春夫でございます!
のメソッド活用だ!
両サイドにいる「もも太郎」と「金太郎」に
「うらしま亀太郎」は両側から頬を張られるべきだ!

ほら見ろ!
ちょいとアイスキャンディを買ってみただけで
私はこれだけ長文を書いてしまう!
それほど「新潟」は奥が深いという事なのだろう!

そうした土地の持つユニーク性が理由なのか
「新潟」には著名な漫画家が多く産まれている!
私が尊敬する「赤塚不二夫」氏!
現在も連載が続くという『パタリロ!』の
「魔夜峰央(まや・みねお)」氏!
『ドカベン』の「水島新司」氏!
そして私の友人でもある
「高橋留美子」女史などなど!
そのため街をぶらぶらしていても
こういうものがいくつも置かれていたりする!


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「新潟」滞在中がたまたま
「高橋留美子」女史のお誕生日だったため
「あなたが産まれた新潟におります!
 街のいろんなところにあなたが産まれた証拠が
 いっぱい残されていますよ!」
というお祝いメールを送信した!
たいそう喜んでくれた!
「新潟」からそのメッセージを送る事ができた事で
私もとても嬉しくなった!

ワークショップの授業以外の時間は
いつもながら「新潟」をたいそうひろいだ!
「世界がっかりタワーコンテスト」で
私が一位に選んで譲らない
「日本海タワー」にも登った!
タワーの常識を打ち破る外観に
相変わらずがっかりした!

水族館「マリンピア日本海」にも行った!
大好きな「新潟県立自然科学館」でも
初めてのんびりひろぐ事ができた!


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しかし!
最も大きな衝撃を与えてくれたイベントは
「Royal Plant」終了後の帰還日に訪れた!

「Royal Plant」打ち上げの席で
「明日は夜の飛行機で大阪に戻るだけなので
 昼間に遊ぶどこか面白い場所はないものか?」
と尋ねると受講者の一人が
「イヨボヤ会館はどうか?」
と言う!
私は取りあえず断った!
なぜなら「イヨボヤ」が何だかわからなかったからだ!
”会館”があるという事は”会”があるはずだ!
当然それは”イヨボヤ会”と名乗っているだろう!
かつて
イグナチウス・ロヨラとフランシスコ・ザビエルは
それに近い集団名を名乗って
宗教の布教活動を行った!
なのでもし私が「イヨボヤ会館」に行けば
私も「イヨボヤ会」のメンバーにされてしまいそうな
そんな気がした!
ところがだ!
受講者だった一人の女性が
目を輝かせて
「それ素敵!」
と叫んだのだ!
”それ素敵”という言葉は
日常会話ではあまり耳にしない!
なので彼女の言葉にはかなり強い衝撃を受けた!
なんだ?
「イヨボヤ会館」は素敵な場所なのか?
いいだろう!
「それ素敵!」を信じよう!

というわけで翌朝!
「新潟」在住メンバーが自家用車を出してくれて
みんなでわいわい
「イヨボヤ会館」に向かった!
「新潟」市内から約1時間!
一行は問題の「イヨボヤ会館」に到着した!


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来るなりかなり困惑した!
「イヨボヤ」がまったくわからないのに
「内水面漁業」という更なる新語が
私の首をひねる事となった!
私が「キサントパンスズメガ」を説明するのに
「アングレクムセスキペダレ」の話をすると
みんながぽかーんとするのは
こういう心境なのだろう!

しかし!
入館してみていきなり一つ目の謎が解けた!
「イヨボヤ」は「鮭」のことだった!


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なんでも江戸時代に
「青砥 武平治(あおと・ぶへいじ)」なる侍が
土地の漁業を守るべく
鮭の漁を制限し
”毎年イヨボヤが戻って来る川”
を科学的かつ生態学的に作り上げたのだそうだ!
これはカナダが鮭の養殖に取り組む
140年も前の事だったと言う!
やるな「武平治」!


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館内の展示はどれも興味深く
水産加工品のラベルコレクションなどは
なんともひろいでしまう!


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しかも館内には
なんと「武平治」がうろうろしている!
てっきり死んだと思っていたのに!


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なるほど”素敵”なところだ「イヨボヤ会館」!
食の歴史を学ぶ場所であるため
動物園や水族館とは違い
そのまま食堂で食べる「イヨボヤ」には
罪悪感もなく
ただひたすらにおいしいばかり!
おみやげ屋さんで購入した
「鮭の酒びたし(さかびたし)」は
年に何度も欲しくなる逸品だった!

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かくして!
どうやら私は「イヨボヤ会」の一員となった!
これからは「イヨボヤ会館」への観光客誘致と
「鮭の酒びたし」普及に
力を注いで生きていこうと思う!
「イヨボヤ会館」裏の
「三面川(みおもてがわ)中洲公園」もまた
素晴らしく居心地のいい公園だった!
なので飛んだ!


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ワークショップ「Royal Plant」で
「新潟」に多くの”遊び人”を生んだ!
ついでに「イヨボヤ会」にも入信した!
次はどの土地に5泊6日して
何会に入会しようか?


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はてさて!
毎月16日は「ひろの日」と定め
『語るひろぐ』を生配信しているが
こんなギリギリになって
今月のゲストがほんの先程に決定した!
ここ最近で私が最も興味を持つ芸人!
しかも吉本興業の企画でありながら
松竹芸能所属の謎に包まれた人物を
呼び出してみよう!
今回のゲストは
怪人「代走みつくに」君だ!


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私は彼がどんな人物なのかもよく知らない!
知っているのは彼の奇妙な芸とメールアドレスだけだ!
たったそれだけの関係でお届けする1時間のトークは
恐らく『語るひろぐ』始まって以来の
奇妙な時間となる事だろう!
恐らく見る人の心を突き放して寄せ付けない
「♪なんのこっちゃねーん」な配信になる予定だ!
どうぞお楽しみに!
あ!
土曜日なので昼間の配信です!

『第12回 語るひろぐ』
ゲスト:代走みつくに(松竹芸能)
配信:2013年11月16日(土)
   13:00〜14:00

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