まずは報告だ!

山形県村山市民会館館長の「安孫子さん」
山形新聞の記事を写真に撮って送ってくれた!
前回『ひろぐ』でご紹介した同級生「岡田君」
正式に龍門寺の住職となったそうだ!
200人を越える人達が参列する就任式というのだから
静かな山形市においては
郷土力士、柏戸の優勝パレード以来の大イベントだった事だろう!
うん!
そこまでではないだろう!
なにしろおめでとう岡田君!


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はてさて!
コロナ禍にカメラを数台購入した!
(まぁ今もコロナ禍ではあるのだが・・・。)
「ラヂオ塔」でおなじみのカメラマン「一幡公平」さんや
元”青年失業家”を名乗って今では出版社社長となり
フォトグラファーという仕事もこなす「田中泰延」さん
といった奇人変人達と会ううちに
写真に深く興味が湧いたのが理由だった!
”数台購入した”とは言っても
ほとんどが型落ち品や中古品などで
十万円を越えるような高価な物は1台もない!
俗に言う”安物買いの銭失い”と言われるかもしれないが
それなりに用途があっての購入だった!

まず1つ目の用途は
粘土活劇『やめとけ!チキンマン』だった!
これは作った樹脂粘土製の人形を撮影して
そこに文章でお話を載せる”写真絵本”だ!
当時私が使っていた携帯電話iPhone6Plusでは
どうにもいい写真を撮る事ができなかったため
なにかしらのカメラが必要となった!
そこで格安の中古品を探して購入したのが
Canon PowerShot SX730 HSだった!
よく実物を見た人に驚かれるのだが
チキンマン人形の身長は8cmほどしかない!
まぁ成人男子の人差し指ぐらいだ!
そんなサイズの人形達に向けてカメラを構えると
やがてその大きさがわからなくなる瞬間がやって来る!
静物撮影にも関わらずそれがシャッターチャンスだ!
そうして撮ったへんてこ写真を見るのがどうにも楽しく
考えていた以上のストーリーが展開する事もある!
写真は「王将アイス」もしくは「三色トリノ」のなる木から
アイスを奪った事で
氷の怪人バスキンとロビンスが飼っている怪獣
ナッチョコジャムンチョに追われるチキンマンだ!
漫画版『やめとけ!チキンマン』単行本に収録)

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このカメラの特技は何と言っても望遠だ!
これで初めて月を撮影した時には
思わずしりこ玉が飛んだ!
なにしろこんな写真が撮れるのだ!

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何度も撮ってみてわかったのは
写真に撮っておもしろいのは
満月ではなく欠けた月の方だという事だ!
欠けた部分に生まれるクレーターの影などが
どうにもそこに立ってみたくなる誘惑を仕掛けてくる!
そこで生まれた私だけが従う哲学「ひろソフィー」が以下だ!

「月も人も
 とにかく輝いているより
 しっかり影を持っている方が魅力的である!」

さらに!
それだけの望遠力があれば
のらねこを撮影しても
まず気づかれる事はない!
私は「ねこ撮り」という新たな”ひろぎ”に出会った!

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私はこのCanonのコンパクトデジカメを
ほとんどの外出時に持参している!
いい月もいいねこも
いつ出会えるかわからないからだ!
まぁ中崎町を歩いたところで
チキンマンに偶然出会う事はあるまいがね!

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先日、天皇がインドネシアのボロブドゥール寺院を訪れた際
私物のコンパクトデジカメで遠くの何かを撮影する姿が報道された!
そのニュース映像を見る限り
機種は恐らく私と同じCanon PowerShot SX730 HSか
もしくはシリーズ機ではないかと推測する!
カメラに詳しい方の見解があればぜひ教えて下さいな!

続くお気に入りカメラは国産トイカメラの傑作
BONZART ZIEGEL(ボンザート・ツィーゲル)だ!
まずはカメラ自体の見た目のユニークさも素晴らしい!

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近年のスマートフォンの進化はほぼカメラ機能の進化だ!
通話に関する進化はあまりにも遅く
ハンズフリー以降の新しい発明を見た事がない!
スマートフォンのカメラがあまりにも進化したため
高価な一眼レフカメラを手放したという人が
どうやら本当にいるのだそうだ!
そんな高性能高画質カメラが携帯電話の基本になってしまうと
やはり文化は逆流現象を生じさせる!
あえて操作の手間暇を取り戻し
より悪い画質を追求する
トイカメラに目を向ける人々が現れたのだ!
そんな中で登場したBONZART ZIEGELの価格は安くない!
中古で買った先のCanon PowerShot SX730 HSと
ほとんど同じぐらいの値段だった!
しかしこのカメラで撮れる低画質な写真がどうにも好きで
なぜか毎年元日になるとBONZART ZIEGELを持って
大阪の町を撮影して回る習慣がついてしまった!

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はてさて!
そんな具合に
色々とそれぞれの用途があって購入したカメラなのだが
1台だけ猛烈にはっきりした用途で購入した物がある!

遊気舎時代からお世話になっている
舞台照明家の池田哲朗(いけだ・てつろう)氏は
私の心の中だけで発行される雑誌
月刊『尊敬に値する身近な人物』で
何度も表紙を飾っている!
なかなかの奇人で
舞台照明家である以前に
植物の研究家として知られている人物だ!
とても穏やかで現場でも声を荒げる事など決してない!
そんな氏と私は
技術打ち合わせ以外で演劇の話をした記憶がない!
一緒にいればいつでも植物学や昆虫学や動物学や古生物学や
まぁいわゆる科学的な会話が圧倒的に多い!
氏の話を聞いていると
「砂漠の真ん中で這いつくばって
 サボテンの一種を観察してたらさ。
 急に日陰になってね。
 おかしいなと思って見上げたら
 でーっかいダチョウが上に来てたの。
 逃げたら追われて勝ち目はないし
 声出して脅かしたら蹴られて殺されるからさ。
 そのままいなくなるまで
 砂漠の真ん中で長ーい間じーっとしてたよ。」
とか
「車で移動してたらパトカーに停められてさ。
 植物観察だけでなんにも悪い事してないから安心してたら
 車を運転してくれてた現地ガイドが
 トランクにアルマジロ隠しててさ。
 それが違法で捕まっちゃってさ。」
とか果ては
「会食でスティーブン・ホーキングと一緒にご飯食べてさ。」
とか普通の人が言ったら絶対に虚言であろう話が多い!
ところが氏は嘘をついたりホラを吹いたりで楽しむ人ではないので
どの話もどうやら真実のようだ!

そんな氏にある時
「昆虫をじっくり撮影してみたい」という話をしたら
「植物研究でも昆虫研究でも
 全てのフィールドワーカーが持ってるカメラは
 全部同じ機種なのよ。」
と静かな声で言われた!
それは何かと尋ねてみたらば
OLYMPUS Tough TG-5というカメラだった!
ならば迷う事はない!
誰あろう池田哲朗氏が薦めるのであれば間違いはない!
さっそくインターネットで値段などを調べてみたところ!
TG-5の後継機種として
TG-6がちょうど発売されたところだった!
最新機種なので値引き率は低く
私にとってはまるで安くなかったが
このカメラはきっと私に
何か新しい世界をもたらしてくれるに違いない!
と信じた上で購入を決意した!

そうして私の中で生まれた新しい”ひろぎ”が
「虫撮り」である!

先日、昆虫仲間の「チョロ君」「矢倉君」
そこになぜか劇団太陽族の女優「佐々木淳子」が加わり
片道2時間かけて虫撮りに行った!
ちなみに私は佐々木が18歳の頃から知っている!
なぜなら彼女は
今はなき大阪外国語大学の
インド・パキスタン語学科ヒンディー語専攻で
私の直接の後輩にして
私があまりに留年するのでやがては先輩になった
という経歴を持つ女優だからだ!
関西の演劇人が彼女を「ささじゅん」と呼ぶのに
私だけが唯一「佐々木」と呼ぶ理由は
普通に大学の後輩だったからである!

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あれこれいろんな機材を持参せず
TG-6の性能だけを信じての虫撮りだった!
そしてTG-6はその信頼にしっかりと応えてくれた!

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なんとも素晴らしい時間を過ごした!
なんだろう?
ラジオから聞こえて来るニュースでは
人間はこんなにも苦しんだり泣いたり
果ては殺しあったりしているのに
この小さな生命たちは生きる事だけを楽しんでいる!
なんだかうらやましくなった!

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大きな人間たちは小さな悩みでいっぱいなのに
小さな昆虫たちは大きな喜びに満ちている!
そんな風に見えて仕方がない!

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花の蜜を吸っているうちに
体いっぱいに花粉をつけてしまい
本来どんな色の虫なのかわからない!

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けどもそんな食べっぷりは
まるで人間のくいしんぼう赤ちゃんの食事風景のようで
どうにも愛おしい!

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高価なカメラがなければ虫撮りはできないのか?
いいやそうでもない!
佐々木は安価なスマートフォン用クリップレンズを購入し
それでこんなおもしろい写真を撮影していた!
日当たりといい
”葉っぱにみつばち”という違和感といい
とてもいい写真だと思う!
大事なのは「これを撮ろう!」と思う撮影者のセンスだ!

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(佐々木淳子がスマートフォン用クリップレンズで撮影)

難しいとは思うが
100円ショップで売られている
スマートフォン用クリップ式マクロレンズでも
それなりに面白い虫撮りはできる!
これなどは
我が家のベランダで
カミさんが育てている植物についたアブラムシを
100円レンズで撮影したものである!

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 (100円ショップのクリップレンズで撮影)

しかしながら
小さなドラマを覗くには
やはり池田哲朗氏が薦めてくれたTG-6が
圧倒的に優れたカメラだ!

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本当は昆虫の目玉にピントを合わせたいと思うのだが
これがなかなかに難しい!
これから先も技術向上のための修行が必要だ!

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虫撮りで小さな世界をいっぱい覗いた後で
ふと頭を上げて人間の視線で周りを眺めてみる!
するとなんだか何年もの間
別の世界にいたような気がする!
そして自分が生きる場所がこちら側だという事を
改めて深く認識する!
この不思議な心のトリップが虫撮りの大きな魅力でもある!
ぜひあなたもこの夏”虫撮り”に挑んでみてはいかがだろうか?

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そうだ!
宣伝がある!

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ずっとやってみたかった自分主催のトークイベントを
『後藤ひろひとーく』
というタイトルで開催してみようと思う!
2023年6月30日(金)19:30より
梅田のLateralにおいて
記念すべき第1回のテーマは
私が長年馬鹿にし続けた「群馬県」
ゲストは”吉本興業唯一の良心”と呼ばれる
兵動大樹(矢野兵動)君!
ライブでも後日でも鑑賞できる配信チケットもあるので
ぜひ全国からご覧くださいな!
チケットは以下で!
 ↓↓↓↓↓
『後藤ひろひとーく 第1回:群馬県~鶴舞う形の後藤ひろひと』