最近見たある記事に、僕はショックを受けた。その記事とは、イギリスの調査会社が調べた、世界の大学ランキングである。記事によると、日本でもっとも順位が高いのは東京大学である。だが、その日本のトップの大学の順位がやっと32位なのだ。次にくるのが京都大学で35位だ。

ちなみに100位までに入る日本の大学は、ほかに大阪大学、東京工業大学、東北大学、そして名古屋大学で、合計6校しかない。私立大学では最高が慶応義塾大学で193位。早稲田大学は220位だ。東京大学は、この5年ほどの間、毎年順位を下げ続けているそうだ。そして、いまやシンガポール国立大学や香港大学にも抜かれてしまった。

ランキングの要素として大きいのは、その大学に所属する研究者が作成した論文の「引用回数」である。論文が数多く引用されるということは、研究内容が重要だと認められているわけだ。そして、重要な研究と認められるためには、多くの研究者に論