〔PHOTO〕gettyimages
田原総一朗 「アメリカ、中国、韓国が弱っている今だからこそ、日本ができることがある」
〔PHOTO〕gettyimages
いま、アメリカが大変なことになっている。先月30日深夜、オバマ大統領は、「政府機関は活動ができなくなった」と言った。
アメリカ議会で、暫定予算案が通過しなかったことを受け、連邦政府の一部が閉鎖した。実に17年ぶりのことだ。いまアメリカは、国が国として機能していないわけである。
なぜこうなったかといえば、オバマ大統領が公約として掲げ、法案もすでに通っている健康保険制度、通称「オバマケア」に反対する共和党のいやがらせのためだ。日本では国民皆保険が当たり前である。だが、アメリカにはその制度がない。だから富裕層はいい医療を受けられるが、貧困層は病院にさえいけない。アメリカは格差社会なのだ。
オバマ大統領念願の健康保険制度は、2010年3月に、医療保険改革法案に彼自身が署名して成立している。実施は2014年の予定だった。ところが、その直前になって、費用がかかりすぎるなどと、共和党がごねているというわけだ。すでに法律が成立しているにもかかわらず、だ。
アメリカ議会には上院と下院がある。その上院の第一党は民主党だが、下院の第一党は共和党だ。いわゆる「ねじれ」国会なのだ。そしていま、オバマ大統領の支持率が落ちている。これが、共和党の嫌がらせの背景にあるのだ。
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
2013/10/10(木) 20:00 長谷川幸洋 コラム第21回 あえて言う 安倍首相はやっぱり消費税引き上げを先送りすべきだった
2013/10/17(木) 20:00 長谷川幸洋 コラム第22回 野党再編前夜、野党政治家に問いたいのは「成長をどう考えるのか」だ
コメント
コメントを書く