───────────────────────────────────
おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「小林よしのり氏の“道徳心が痛む”発言に違和感」
「でも、秋元は金優先ですよ」(コメント)
金と売り上げは絶対違う。
売り上げを上げてる限り、周りからの扱いが良くなってくる。
ヒットさせない限り次の映画を作らせてもらえないから。
この社会の中でクリエイト活動やるとしたら、「売り上げ優先でないようなクリエーターとは一緒に仕事なんかしたくない」というのが本音だと思うよ。
編集者でもやっぱり「『売れなくてもいい』という作家とは本なんか作りたくない」って、正直に言うもん。
「売れるものを書いてください!」って
でも、作家自身が「売れなくてもいいんです」って言うのは許してはいけない。
この間のニコ生で荒木飛呂彦さんの『荒木飛呂彦の漫画術』という本を紹介した。
好きなマンガを描いてるはずの荒木さんでも、「売れるため」に何とかして『キン肉マン』に追いつこうとしてる。
ゆでたまご先生をうらやましいって言ってる。
秋元康もそういう解釈したほうがいいんだ。
ただ、「それを売るためにどこまで"えげつない"ことをやるのか」によって、一人ずつ違うんだよ。
宮崎駿は汚いものを見ないフリして、キレイなものを作ろうとする。
鈴木敏夫は汚いものをあえて取り入れて、宮崎駿にキレイなものを作らせる。
その時にイヤな現実をドンドン突きつけて、宮崎駿を追い込んでキレイなものを作らせると。
この2人のプロデューサーと作家の関係は、そうやって出来てる。
でもやっぱり人の心を動かす人は、"何か"があるんだ。その何かは、ちょっと潜らないと見えないんだよね。
ただ、売れるためにどこまで"えげつない"ことをやるのかは個人によって違います。
秋元康もその葛藤があるから、人の心を動かす曲が書けると思います。
コメント
コメントを書く