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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「小林よしのり氏の“道徳心が痛む”発言に違和感」
小林よしのり氏が投票権目的で大量に購入したAKB48のCDを廃棄するのも、売却するのも「道徳心が痛む」と発言していますが、以前 岡田さんは小林よしのり氏と道徳について語っていますが、私はイマイチ小林さんの道徳心にピンときません。
岡田さんはどう思われますか?
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ただ、「ビジネス的に考える」と「道徳心的に考える」は別の問題だよな。
投票権だけを売って、総選挙をやっても、それはただ単にAKB内のニュースでしかない。
つまり、CDじゃなくて投票権を売ってたら、それはファンの間の話でしかない。
でもCDを売る事によって、社会に対しての参加が出てくるわけだ。
ただ、元々CDの売り上げはよくよく考えてみたら、「何人がこれを欲しがったか」「何人がお金を出して買ったか」なんだ。CDの売り上げの本質は、"枚"じゃなくて、"人"なんだよ。
「何枚売れたか」じゃなくて、「何人が買ったか」が本質。
その為のオリコン順位でもあるんだよね。
視聴率というコンセプト・概念・目指すべき理念は、「何人が見てるのかを調査したい」という事であるはずなんだ。
秋葉原に来たらいつでも歌って踊ってる人たちが成り上がってる時点で、「イレギュラーな方法を取るのはそんなに悪い事じゃない」と思っている。
でも逆に言えば、「こういう商売をやらないと音楽業界が支えられない」という、別のビジネス道徳も出てきちゃうわけだよね(笑)
小林さんも本を売って商売してる人だから、商売の理屈はよく分かっている。
この仕組みを分っていながら、「CDを買って廃棄する、売却する」行為に心が痛む。
アイドルを支えたいなら、その子に対して10万とか20万突っ込む行為は構わない。
でも本来は、1枚1枚丁寧に聴いて欲しい。
そんな気持ちでものは作れない。
それは小林さんもマンガを描く人間として、クリエイターとして分かると思うんだよ。
捨てられる為に作ってるワケじゃないよと。
(次号へ続く)
その気持ちをAKBグループを批判しないような言い方でいうと「道徳心が痛む」になると思います。
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