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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「アニメの制作費を抑えた手塚治虫」
ブラック企業の問題が叫ばれる中で、アニメの制作費の価格を下げた手塚治虫の判断って、岡田さんはどう思いますか?
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どうしようもない。
そうするとアニメの制作本数は減ってたと思うんだよ。
そのおかげで方法や多様性がどんどん増えて、演出方法や見せ方が広がったわけだよね。
でもディズニーがピクサーで復活するまで、アメリカのアニメは死んだも同然だった。
これは「手塚治虫が価格を下げたからだ」と言えるわけだよね。
欽ちゃんの仮装大賞的なところもある。
欽ちゃんの仮装大賞って、出演する人間が自腹で出るわけだよね。
ニコ生やYouTubeもそうだよね。
僕は1980年代後半にアニメ業界へ入ったけど、この頃から「アニメ業界は20年以上前から儲からない」と言われていた。
それでも有能な人や才能のある人は入ったし、表現は増えてきてる。
だから「手塚治虫は悪いことした」というより、「アニメは儲かる」というテレビ局側の理屈を作ってくれた部分を評価すべきだと思う。
(次号へ続く)
テレビ局側に「アニメは儲かる」という理屈を作ってくれた部分を評価すべきだと思います。
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