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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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「小説家になりたいと思っています。」
徳明貴某さん/32歳/独身アルバイト/無料メルマガ
しかし、「思ったところで、皆が皆、小説家になれるわけではない」とも思います。
自分で決めたことなのですが、どうも今の不安定な仕事と、将来の見えなさに不安になることがあります。
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(前号からの続き)
別にジャンルを気にすることもないと思います。
これから先、何が流行るかも分かりませんから。
小説家になりたいなら小説を書くしかないんです。
「小説家になりたい」と思ってても何も状況は進まないので、ひたすら書いて新人賞に応募してください。
漫画家だったら「絵が古い」っていことで、1次選考で問答無用でポンポン落とされるんです。
でも、小説の場合は、何年も何年も投稿していて、ちゃんとストーリーがある話であれば、間違いなく編集者は頭からお尻まで読んでくれます。
小説の新人賞の下読みをしている人と知り合ったことあるんです。
その人が言うには、「小説の新人賞の一次選考で問答無用に落とされるのは、本当に誰が見ても絶対ダメなものだけ」だそうです。
例えば、「400字詰め原稿用紙に300枚という規定なのに、150枚しか書いてない」。または「1000枚も書く」。
「頭とお尻で主人公が違ってる。途中で主人公が死んで、別の人の話になってる」。
そういう、”小説じゃないもの”をひたすら落としていくのが一次選考の大半。
なので、新人賞の締切通りに、最後まで内容がある話を書けば、最低でも二次選考くらいまでには行けるはずなんですよね。
これは「どのくらいの回数をチャレンジするか?」ですね。
そこから先は、三次選考、四次選考になってくる。
そこまできて、ようやく「ネタが面白いか?」になってくるんです。
正直な話、「32歳で小説家にまだなれない」ってことは、全くのフィクションや、頭の中だけで考えた話での勝負に向いてないことだと思うんです。
自分の実体験を交えて、そこからズラしていく話をやるしかない。
例えば、コンビニでバイトしてるんだったら、コンビニでバイトしてることを利用した話を書くしかない。
それなのに、まだ心の中のファンタジー体験だけで書こうとしているとか、そういうことが多いんじゃないかと思います。
如何に自分の書くものをミステリーっぽくするのか? ホラーっぽくするのか?
そういう”ズラし”を考えながら、新しいものをどんどん書くのがいいと思います。
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