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岡田斗司夫の解決!ズバっと「小説家になりたいと思っています。」(前編)

2015/05/03 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/05/03
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「小説家になりたいと思っています。」
徳明貴某さん/32歳/独身アルバイト/無料メルマガ

 小説家になりたいと思っています。
 その為には時間が必要です。(自分はまだ小説を400冊程度しか読んでいません)
 それで、終電まで働く仕事をやめてしまいました。

 しかし、「思ったところで、皆が皆、小説家になれるわけではない」とも思います。
 もう32歳です。どこかで締め切りを決めてやるべきでしょうか?

 自分で決めたことなのですが、どうも今の不安定な仕事と、将来の見えなさに不安になることがあります。

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 「もう32歳です」と言うような年齢ではないと思うんですね。


■漫画家になるなら早いほうがいい

 漫画家になるには確かに早い遅いがあるんですよ。

 『ナニワ金融道』を書いた作家にみたいに 、40、50をこえてから漫画家としてデビューして、一線級の作家になれるという例もあるんですけど。
 それは本当にレアケースなんですね。

 なぜなら、「絵は古くなるから」なんです。
 見た瞬間に「あ、古いな」って抵抗感を持っちゃったりする。絵柄というものは、そういう生理的嫌悪感みたいなものを持つことがある。

 だから、一瞬にして売れる場合もあれば、何年も何年も描きたい絵を描いてるんだけど、「時代に合わない」という理由だけでダメな場合もあるんですね。


■小説家の文体に流行り廃りはない

 でも、小説家の文体とか文章は、流行り廃りがあまりないんです。

 もちろん、ある程度はあるかもしれないけど。よほど特殊なものでもない限り、流行り廃りはない。
 極端に若い人向けとか、「単語だけで作る」みたいな特殊な純文的書き方をしない限り、文章はそんなに古くならないんですね。


「小説家になるために時間が必要です。自分はまだ小説を400冊程度しか読んでいません」
 小説家になるためには、別に小説をたくさん読む必要はないと思います。

「終電まで働く仕事をやめてしまいました」
 終電まで働く仕事を辞めるのも構いません。新しく仕事をはじめれば。

「もう32歳で、そろそろ締切を~」
 まあ、デビューできないことで不安になってると思うんですけど、一発屋の芸人の話を例えに出します。


 一発屋芸人として名前が売れた”8.6秒バズーカー”は、すぐに「ラッスンゴレライはもう古いよwww」って言われ続けるようになるでしょう。
 新しいネタを作っても、「前のに比べたら、なんだかなあ」って、たぶん、2年とか3年は”低迷の時期”があるんですよ。

 だけど、その低迷の時期にあきらめずにやってたら、もう一度、再トライのチャンスが来るかも知れない。
 ……来ないかもしれない。
 一発屋芸人は、そういうところに”賭ける”わけですよね。

 別に32歳でも、42歳、52歳まで続けるのがいいと思いますね。


【まとめ】
 漫画家になるなら、早いほうがいいです。
 でも小説家ならば、文体に流行り廃りはあまりありません。
 少なくとも、「32歳だから遅い」ということはないと思います。

(次号に続く)
 

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