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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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「小説家になりたいと思っています。」
徳明貴某さん/32歳/独身アルバイト/無料メルマガ
しかし、「思ったところで、皆が皆、小説家になれるわけではない」とも思います。
自分で決めたことなのですが、どうも今の不安定な仕事と、将来の見えなさに不安になることがあります。
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漫画家になるには確かに早い遅いがあるんですよ。
『ナニワ金融道』を書いた作家にみたいに 、40、50をこえてから漫画家としてデビューして、一線級の作家になれるという例もあるんですけど。
それは本当にレアケースなんですね。
なぜなら、「絵は古くなるから」なんです。
見た瞬間に「あ、古いな」って抵抗感を持っちゃったりする。絵柄というものは、そういう生理的嫌悪感みたいなものを持つことがある。
だから、一瞬にして売れる場合もあれば、何年も何年も描きたい絵を描いてるんだけど、「時代に合わない」という理由だけでダメな場合もあるんですね。
でも、小説家の文体とか文章は、流行り廃りがあまりないんです。
もちろん、ある程度はあるかもしれないけど。よほど特殊なものでもない限り、流行り廃りはない。
極端に若い人向けとか、「単語だけで作る」みたいな特殊な純文的書き方をしない限り、文章はそんなに古くならないんですね。
一発屋芸人として名前が売れた”8.6秒バズーカー”は、すぐに「ラッスンゴレライはもう古いよwww」って言われ続けるようになるでしょう。
新しいネタを作っても、「前のに比べたら、なんだかなあ」って、たぶん、2年とか3年は”低迷の時期”があるんですよ。
……来ないかもしれない。
一発屋芸人は、そういうところに”賭ける”わけですよね。
別に32歳でも、42歳、52歳まで続けるのがいいと思いますね。
でも小説家ならば、文体に流行り廃りはあまりありません。
少なくとも、「32歳だから遅い」ということはないと思います。
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