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今回は、ニコ生ゼミ03月10日(#272)から、ハイライトをお届けいたします。
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「今、一番オススメの映画は『ゴジラ キング・オブ・ザ・モンスターズ』」
映画を見る人なら『グリーンブック』か『運び屋』だと思います。
SFが好きな人だったら『移動都市モータルエンジン』というのをすごくオススメします。
で、バカ映画が好きな人だったら、前回も紹介した『翔んで埼玉』か、『パペット大騒査線 追憶の紫影』というのを見て欲しいと思うんですけど。
こんなふうに「本当かよ!?」みたいな派手な映画として宣伝されているんですけども。
この最新の予告編から、ようやっとこの映画で何がやりたいのかというのが見えて来ました。
たとえば『ゴジラ』と『キングコング』というのは、本当は別の世界観を持った映画なんですけど、「そんな怪獣映画の世界というのを1つの世界にミックスしてお届け!」というのが、モンスターバースシリーズなんです。
そして、今年の5月に公開されるのが、『キング・オブ・ザ・モンスターズ』このキングギドラが出て来る話ですね。
で、来年の5月……本当は7月って言ってたけど、予定を前倒しにして来年の5月に公開するのが、『ゴジラ対コング』いわゆるキングコング対ゴジラをやるわけですね。
彼らは、かつてこの世界を支配していた神々で、映画の中では “タイタン” と呼ばれています。
なので、モンスターじゃないんです。石炭紀あたりの地球に生息して、この地球をかつて支配していた神々なんですけど。
彼らは、その後の気象変化を避けるため、地球の内側に籠もって数十億年間眠っていた存在なんです。
“地球空洞説” における地球の内部ですね。
なので、彼らは文明の暴走を止めるために復活したんですね。
なぜ、原爆とか原子炉にゴジラが反応していたのかというと、ゴジラは “人類の敵” ではなく “文明の敵” だからです。
いわゆる「犯罪者を裁くけど、市民の味方である」という、バットマンとかスパイダーマンと同じ。
地球の自然の自警団として出てくるわけですね。
だから、人類文明に対抗しているんだけど、人間そのものを否定しないんですね。
昭和30年代とか40年代の日本でも “ヤクザ映画” というのがメチャクチャ流行ってたんですね。
だから、昭和の時代の日本にはヤクザ映画がすごく多かったわけですね。
この大衆、犯罪者、警察、このそれぞれが互いが手を出せないような状況になっているのと同じく、アメリカでも「大衆」、「マフィアなどの組織犯罪者」、「警察」という、どうにもならない三竦み構造を、「スーパーヒーロー」と呼ばれるバットマンやスパイダーマンという自警団が解決するという話が流行しました。
だから、実は、さっきも言ったように「地球の自然の自警団」でもあるんですね。
なぜなら、宇宙怪獣で、太古の時代にゴジラ達と戦い南極に封じ込められていた。
彼らの戦いは人類が生まれる以前に終わってしまったんだけど、しかし、南極や世界中から、そういう神々達が復活しつつある。
これがクトゥルフ神話なんですけど、それと全く同じなんですよね。
『狂気の山脈』とかで書かれていることと。
ゴジラを現代に復活させるにあたって、まさかクトゥルフを持ってくるというのは、意外だけど大正解。
渡辺謙が「我々に必要なのは、どのタイタンが人類の味方で、どのタイタンが人類を滅ぼそうとしている敵なのかだ。それを慎重に見分けなければいけない」と、どのタイタンに味方するべきかを決めようと演説すると、それを聞いていた、お偉いさん方が、ちょっと冗談っぽく、からかうように「じゃあ、我々はゴジラをペットにするとでも言うのか?」って言うんですね。
そしたら、渡辺謙は、彼らよりももっとすごい笑顔をニヤッと浮かべて、「No.We will be his.」って言うんですね。
どういうことかっていうと「違う。 “我々が” ゴジラのペットになるんだ」と、ものすごい皮肉な笑みを浮かべて語るという、もう、悶絶する程カッコいいシーンがあるんですよ(笑)。
「超大国とかグローバル企業同士がぶつかりあって支配権を争う」というのが、現代という時代なんですけど、そういう現実の中で人間は、そんな超大国やグローバル企業の中の “お気に入り” になって生き残るしかない。
すごい。
「もう、この『キング・オブ・ザ・モンスターズ』が公開される5月まで、絶対に死ねない!」と。
「世界というのは面白いことだらけだな!」と。
「まだこれから先も面白い映画が出てくるんだ!」と思ってるんですけども、楽しみにしております。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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