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今回は、ニコ生ゼミ03月10日(#272)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【庵野監督の『シン・ウルトラマン』ってホントなの!? 1 】 岡田斗司夫が “妄想” で答えます」
情報が広まったきっかけは、日刊大衆が「庵野秀明まさかの『シン・ウルトラマン』始動!『エヴァンゲリオン』最終作は先送り?」との記事を掲載したこと。
芸能プロ関係者の話として、映画「シン・ゴジラ」で大ヒットを記録した庵野秀明監督が今冬、「ウルトラマン」を題材にした「シン・ウルトラマン」の撮影を開始すると伝えた。
これにより、2020年に公開予定の庵野秀明監督作品「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の公開がさらに遅れる可能性があるとのこと。
また、主演に岡田准一、ヒロインに土屋太鳳の名前が挙がっていると、キャストにまで踏み込んだ内容となっている。
しかし、一方では「やるとしてもエヴァを終わらせてからだろう」と「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の公開延期を心配する声も寄せられ、波紋が広がっている。
確認なく書かれた記事だとして、「当社としては特にお話することはありません」とコメントした。
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どんなニュースソースなのか、よくわからないんですけども。
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タオルくん、ちょっと落ち着こう。
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ということは、製作自体は今年2019の末までには終わるはずなんですよ。
もしそういう予定ならば、「今年の冬」というのについても、来年の1月2月にクランクインということになれば、一応「『シン・ウルトラマン』は今年の冬から製作開始」ということになるわけですね。
スケジュール的に考えれば不可能じゃない。
この中国製のウルトラマン映画は実は第2弾で、第1弾は2017年7月に公開済み。
もちろん、円谷プロはこれに抗議して、裁判になっているんだけども、未だ係争中。
これに関しては、僕よりもずっと詳しくて知識のある高橋信之さんという方が、Facebookで2018年3月17日に解説しているので、興味がある人は高橋信之さんのFacebookページの2018年3月17日の記事を見てください。
また団体名義で発表されたり、職務著作物として創作されキャラクターの美術著作権も公開後五十年です。
初代『ウルトラマン』のテレビ放送は、1966年7月17日~1967年の4月9日(日本)なので、2017年4月9日をもって満五十年を経て、翌2018年1月1日からパブリック・ドメインになりました。
その隙を縫って中国での製作を仕掛けたわけですね。
ディズニーにしてもMGMやユニバーサルにしても、著作権保護期限切れのパブリックドメインDVDは止められないので……
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これもパブリック・ドメインになっちゃったからです。
……止められないので、おそらく中国での過去タイトルのリリース、リメイクについては止められないと思います。
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ただし、アメリカ製や日本製のコンテンツが「ビジネス」においてまったく守られていないかというと、そんなことはありません。
円谷プロもバンダイも日本や中国における「商標権」はしっかりと押さえているからです。
玩具もDVDも正規のタイトルを使うためには、商標権所有者と許諾契約を結ばなければ「商標権侵害」に問われます。
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中国で勝手に『ウルトラマン』が作られている。
それに対して、日本の円谷プロは訴訟しているんだけど、どうにも見通しがつかない。
『ポケモン』や『ガンダム』みたいにアメリカで実写化したいんだけど、これも、どうなるかわからない。
というところが、実情だと思います。
そしたら、もう一度、円谷プロの版権100%として仕切り直しが出来て、視聴できる作品が作られる。
以後の『ウルトラマン』は、全てこの『シン』のシリーズとして継続したら、国際的な版権問題も、以後の作品に関しては、一応、解決できる。
いくら「庵野秀明監督作品」と言っても、その『シン・ゴジラ』の続編の権利も、商標化権も、商品化権も、全て東宝側がハンドルしているものに過ぎないんです。
でも、この状況で、円谷プロで『シン・ウルトラマン』が作られるんだったら、カラーの権利も0にはならないだろう。
というか、交渉の余地が十分あるんじゃないのか?
なので、『シン・エヴァンゲリオン』で、どうせ予算を山程使って、いわゆる高畑勲の作品が終わった後のジブリ状態になってるであろうカラーが、ちょっとこう「権利的にラクの出来る『シン・ウルトラマン』に着手しよう」と話し合ってたということは、あながち、ない話ではないな、というふうに思いました。
こういう話は、普通は秘密裏に進むはずなんですけど。
カラーの作る『シン・エヴァンゲリオン』の完結編は、本当に年内に完成するのかどうかわからない。
……これ、別に僕がそういう情報を持っているわけではないんですよ。
“いつものこと” として「本当に完成するのかな?」というふうに思っているというだけのことです。
そんな「じゃあ、どうするのか?」という状況の中で、「カラーさん、『シンエヴァ』はもう、延期してください! 『シン・ウルトラマン』は延ばせないんですよ!」というふうなことで、誰かが勇み足で情報をリークしちゃったんだと思うんですけどもね。
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