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「第二次大戦の傑作機 “零戦” とアメリカを変えた真珠湾攻撃」
じゃあ、“ファーストマン” ことニール・アームストロングの人生というのを、これから語って行くんですけど。
これ、どんなことかというと、当時、零戦のエンジンよりも20%くらい性能の良いアメリカの戦闘機は、高度6000mまで上っていくのに12分掛かったんですよ。
それに対して、零戦は7分しか掛からない。
おまけに、同時期のアメリカの戦闘機の航続距離が、なんとか1000km行くか行かないかという時に、こいつは、機体下部に燃料タンクを付ければ3300kmも飛んだという、もう、バケモノのような飛行機なんですね(笑)。
そういうバケモノのような飛行機です。
そして、本当にそれをやっちゃったんです。
呼ばれたニール少年が走って行くと、お父さんはラジオのツマミを上げました。
すると「今、真珠湾に日本が奇襲攻撃を掛けている! 我が国は宣戦布告を受けていない!」ということを言っていたんです。
お父さんも興奮して走りまわっています。
このお父さんは、ちょっと変人で、山の上の一軒家に家族で住んでたんですけど、車で街へ降りてみると、街中も大騒ぎでした。
それまでは普通に生活していたのに、ありとあらゆるポスターが全て “戦争絡み” になって行ったそうなんですよ。
これも、やっぱり「アメリカが一夜にして変わった」と言われてます。
そして、3つ目が、“9.11” 。
世界貿易センタービルへのテロ攻撃なんですね。
この3つが、アメリカが一夜にして変わり、それまでの風俗とか、言われていたことが丸々ゴロッと変わっちゃった事件なんですけど。
日本では「徐々に戦争に負けて、爆撃があって、酷い目に遭う」というものだったんですけど、アメリカにしてみれば、戦争は本国には全く届かないんですね。
「ハワイが襲われた! さあ、次はカリフォルニアか!?」と怯えてたんですけど、それから4年間、アメリカ本土が襲われることなんて本当に1度もなく、海の向こうの戦争を「どうなるか? どうなるか?」と見ている間に時間が過ぎて行くという時代が続きました。
しかし、徐々に徐々に日本を押し返します。
同時に、ヨーロッパ戦線でも、ナチス・ドイツをどんどん追い詰めて行きました。
アドルフ・ヒトラー率いるナチス党を憎み、その結果、ドイツを憎んでたんですけども。
「とりあえず、一番悪いのはヒットラーであって、同じファシストの日本とイタリアも許せない」くらいの感じだったんですね。
だって、アメリカというのは、独立国家というか「世界については我関せず」なモンロー主義の国だったので。
実は、アメリカは植民地というのを持っていなかったんですね。
だから、フランスとかイギリスに対しても「お前ら、植民地なんか持ってるから、要らん戦争を起こすんだ!」なんて言ってたんです。
アメリカは、アジアに植民地なんか全くないので、実は太平洋で戦争しても何の利益もないわけなんですね。
当時のアメリカでは、ドイツ系の移民でさえ「ドイツではなく、ヒットラーと戦うんだ! ヒットラーとファシストを倒して、ドイツ国民を解放するんだ!」という理由で、ちゃんとヒットラーを憎んでいたわけですね。
そういう状態だったので、そのナチスドイツが降伏しちゃったら、国民の感情的に、これ以上戦争を続ける理由が全くなくなってしまう。
「ヨーロッパで勝ったんだから、もういいじゃん」と。
こういった世論に、実はアメリカ政府議会はですね、ちょっと困ってたんですね。
なんか「戦地に出ていた未亡人の4人の息子だかが、1つの船に乗ってたもんだから、1発の魚雷で全員死んじゃった。
だから、唯一生き残っていた息子を、アメリカはなんとしても救い出さねばならない」みたいな話があったんですけど。
そんなふうに、そろそろアメリカ人としても、国民の心情的に「これ以上死者が出るのは嫌だ」という話になってきたんですね。
だって、自慢の連合艦隊をミッドウェイのレイテ沖でほとんど失ってしまった上に、戦争初期には無敵だったはずの零式艦上戦闘機も、アメリカが毎月出てくる新製品みたいに新型戦闘機を開発したおかげで、とっくに時代遅れになっているわけですから。
でも、アメリカ人からしたら、なぜか日本人は降伏しないんですよ。
「それどころか自殺までしたじゃん!」と。
「それに比べて、お前らには絶対勝ち目がないの、わかってんでしょ? わかってないほど頭が悪いとは言わせないよ? だって、こんなの(零戦)作れるくらいだから、お前ら、頭も切れるはずだろ? なのに、なんで負けるというのがわからないの?」っていうふうなことで、もう、すごい不気味に思えてくるわけですよね。
日本は降伏しない。
アジアの植民地を次々と失って、石油などの資源を失って、どう考えても勝てるはずのない戦争に降伏しないどころか、“カミカゼ・アタック” という特攻まで使って、なんかヤケクソじみた熱意で戦い続けてくる。
これは「もうすぐこの都市を爆撃します。だから、皆さん、早く逃げてください」というビラなんですね。
「ご存知のように、人道主義のアメリカは、罪のない人たちを傷つけたくありません」と。
もう、言いたい放題なんですけど(笑)。
誰も逃げないんですよ、これらの都市から。
というのは、このビラを憲兵たちが見張ってて「ばら撒かれたビラを拾っただけで牢屋行き。もし隠していたら懲役10年」というふうに言われたんですよ。
懲役10年なんて言ったら、戦争、終わっちゃいますよ(笑)。
まあ、そこら辺の、追い詰められた時のムキになるおかしさというのが、アメリカ人を恐怖させたんでしょうね。
でも、日本に被害が出るのは、アメリカ人としてはしょうがないことなんだけど、自分のところの兵隊にも、どんどん被害が出るんです。
そして、段々と「実は無敵のナチスと戦ったヨーロッパ戦線よりも弱小の日本相手に戦っている太平洋戦争の方が人的被害が大きい」ということに気が付いてきたんです。
それが “B-29爆撃機” という宇宙船なんです。
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コメント
このレベルの人間の話を有難がって聞いてる奴らがいるってマジ?w
色々と恥ずかしすぎるだろ…
アメリカ中が戦争一色にバーっと変わって行ったというのは表面的すぎる。
それ以前からさんざん種が仕込まれていた。
こっちの動画を見た方が為になる。
https://www.youtube.com/watch?v=xCh1GBRRDLM
岡田氏は未だにヴェノナ文書を知らないんだな。
それを知らずに日米戦を語るのは滑稽ですよ。
アメリカに植民地は無い→当時独立しかけてましたがフィリピンがアメリカの植民地でした。
アメリカは本土攻撃を受けたことが無い→爆撃と潜水艦からの砲撃を何度か受けてます。
アメリカはアジアに興味がない→蒋介石政権に対して援助を行ったり義勇兵として爆撃隊を送ったりしてます。
ゼロ戦を開発して日本は夢見ちゃう→そもそもゼロ戦は中国戦線用に作られて、尚且つ「帝国防衛方針」にて英米と戦争すれば負けるのは確実な為刺激しないでと書いてます。夢なんて見れません。
ならなんで戦争始めちゃったの?
→無駄に高い地位にいて昭和天皇からも嫌われてた松岡洋右とかいう奴が1人だけ、アメリカの提案した日米諒解案を受け入れず時間を浪費させた所為、あとは大体ソ連の所為、悪名高きハルノートもソ連製っていうね
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fucking japanese