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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/08/16
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今日はDMMオンラインサロン【岡田斗司夫ゼミ室通信】から、7月29日 特別講義をお届けします。
「富野監督の科学的こだわり『機動戦士ガンダム』より」
アムロは、「あの人(ランバ・ラル)が来るんだ。」と機銃の銃座の中で気がつきます。
見えてないんですけど、敵であるランバ・ラルが徐々に徐々に迫ってくることを感じているのです。
これ、甲板のドアを開けて、外に出た瞬間のアムロからの見た目です。
このジオン兵はさっき言ったキュイという戦車を捨てて、それぞれが背中に背負っているパーソナルジェット、ロケットみたいなもので飛び上がってます。
僕がここで注目するのは、やっぱりこのジェットの噴射の色です。
あえてちょっと青っぽいグレーで噴射を描いている。この色指定の妙です。
「アニメとか映画をやる前は、ロケット科学者になりたかった」と、僕と対談した時に富野由悠季さん自身が何度も仰ってたんですよ。
もともと小学校中学校くらいの時はロケット科学者になりたかった。でも成績が足りなかったので、科学の道に行けなかったと。
でも、リアリティが出ていますよね。
同時に、この噴射をあんまり明るく描くと、、多分、アムロの恐怖感が伝わってこないはずです。
ゲリラ戦でこれから自分たちが、こいつらに乗り込まれて戦わなければいけないっていうのを描写するシーンだから、恐怖感を出さなきゃいけない。
そういう意味もあって、こういう地味な画面にしています。
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「富野監督の科学的こだわり『機動戦士ガンダム』より」
第20話『死闘!ホワイト・ベース』【 3 】
ホワイトベースの後ろからジオンの ”キュイ” という揚兵戦車 が走って追いかけて来ているので、後ろから乗り込んで来るつもりだろうとはわかります。
「後ろから攻撃が始まりました。」
という報告で
「リュウ、カイ、他にも戦闘できるものは、後ろに回れ。敵の侵入を阻止する。」
と、ブライトは、全員に銃を持って戦いに出ることを命じます。
全員が狙撃用のライフルとか機関銃を持って、ホワイトベースの廊下をとりあえず後ろ後ろへと走ります。
画像 http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/f/b/fbad2683.png
アムロは、「あの人(ランバ・ラル)が来るんだ。」と機銃の銃座の中で気がつきます。
見えてないんですけど、敵であるランバ・ラルが徐々に徐々に迫ってくることを感じているのです。
だから機銃から離れ、銃を持って甲板に出ます。。
これ、甲板のドアを開けて、外に出た瞬間のアムロからの見た目です。
アムロが外へ出て空を見た瞬間、もう飛んでいるジオン兵が見えるんです。
このジオン兵はさっき言ったキュイという戦車を捨てて、それぞれが背中に背負っているパーソナルジェット、ロケットみたいなもので飛び上がってます。
僕がここで注目するのは、やっぱりこのジェットの噴射の色です。
あえてちょっと青っぽいグレーで噴射を描いている。この色指定の妙です。
画像 http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/e/6/e6b5cd7c.png
こういう時、ロケット噴射だとわかるようにと、ついつい明るい色を使いたくなるんです。
でもガンダム世界において、こういう力強い噴射は、それまでのアニメの定番である黄色とか赤の噴射ではなく、もっと高温の青で表されます。
でもガンダム世界において、こういう力強い噴射は、それまでのアニメの定番である黄色とか赤の噴射ではなく、もっと高温の青で表されます。
それは富野監督の科学的なこだわりでもあります。
「アニメとか映画をやる前は、ロケット科学者になりたかった」と、僕と対談した時に富野由悠季さん自身が何度も仰ってたんですよ。
もともと小学校中学校くらいの時はロケット科学者になりたかった。でも成績が足りなかったので、科学の道に行けなかったと。
少ないエネルギーで人間みたいなものを持ち上げるための噴射は、噴射速度が速くないといけない。
つまり、燃焼温度が高いんです。
だから噴射の色は ”黄色とか赤” よりもっと温度が高い ”青とか白” に近づくんです。
この色が正しいんですね。
つまり、燃焼温度が高いんです。
だから噴射の色は ”黄色とか赤” よりもっと温度が高い ”青とか白” に近づくんです。
この色が正しいんですね。
これは砂埃というか砂嵐が巻き上がっている空に、ジオン兵が飛んでいる。
そこに青系の噴射だと、すごく地味な配色になります。
そこに青系の噴射だと、すごく地味な配色になります。
でも、リアリティが出ていますよね。
同時に、この噴射をあんまり明るく描くと、、多分、アムロの恐怖感が伝わってこないはずです。
ゲリラ戦でこれから自分たちが、こいつらに乗り込まれて戦わなければいけないっていうのを描写するシーンだから、恐怖感を出さなきゃいけない。
そういう意味もあって、こういう地味な画面にしています。
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