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「【『映像研には手を出すな!』作者・大童先生に聞く】なんで漫画の主人公を女子高生にしなきゃいけないの?」
いや、簡単に言えてしまう言葉はいくつもあるんですけど、その言葉がそれぞれバラバラなんですよ。
でも、おそらく、どれを取っても、みんな「なるほど!」って思ってくれると思うので、なかなかどれというのは選びづらいんですけど。
実際に僕が知っている方でも、女性のアニメーターで、ものすごい能力持ってる方もいらっしゃいます。
岡田さんも、以前の配信で「そんなに上手い女のアニメーターがいるの?」って聞いたら「あそこに座ってますよ」って貞本さんに言われたって話をしてたじゃないですか。
別に、オタクっぽいキャラが女の子だったとしても、何の問題もないんですよ。
だったら、女3人でも別にいいじゃん、というふうに僕は言っていきたいとは思っていますね。
……今日のゲスト、ものすごい楽。
なんでも言えるわ(笑)。
僕の欲望を言ってしまうと、「女の子を描く方が楽だから」という、ただそれに尽きるんですよ。
そういうのは、漫画を読んだ方にはわかると思うんですけど。
でも、ひねくれてる方というのは、なにか別のものに見えてしまうものなので、それはしょうがない。
なんか、誘い込んで我々を全滅させようとしてませんか?
ただ、読んでくれればわかると思うんですけど、外見が女性である、スカートを履いているというだけで、別にあの子らが、今までの美少女文化の中で作られてきた女の子像になってるかというと、別になっちゃいないわけですよ。
むしろ、むしろですよ。
ちょっと聞いてくださいよ。
僕は「もうちょっと可愛く描いてくれ」って、編集部から言われてるわけですよ。
主人公たちは、ゼロからアニメを作らなきゃいけないわけで、才能だけはあるんだけども、世間知みたいなものもないし、コネもない。
そんな人達の話だから、主人公たちには、すごい能力は与えなきゃいけない。
だけど、スゴい能力を持った上で男だったら、何でもできちゃいそうな感じがするから、その代わりの “弱さ” として女の子っぽい部分を入れてる、みたいな。
そういうニュアンスもない?
あとは、行動力的にも、別に浅草とかは、下手な男よりも、よっぽど行動的だと思うので。
女性とか男性とかに頓着してるポイントは、僕の場合は「描きやすい」とか「かわいい」とかなので。
その辺の小手先の話でしかないので、頭の中では単に “人間” を描いてるに過ぎないんですよ。
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いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/05/19
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今回は、ニコ生ゼミ5月6日(#229)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【『映像研には手を出すな!』作者・大童先生に聞く】なんで漫画の主人公を女子高生にしなきゃいけないの?」
今回は、月刊スピリッツで連載中の漫画『映像研には手を出すな!』作者の大童澄瞳先生との対談の内容を、一部抜粋してお届けします。
――――――
岡田:
俺が聞きたかったのが、この金森の台詞なんですけども。
「我々にはジブリやディズニーのようなブランドもないので、ジャンルで宣伝しないと金になりません」と。
もし大童先生が “リアル金森” だとしたら、この『映像研には手を出すな!』はどんなジャンルなんですか?
大童:
うーん。
いや、簡単に言えてしまう言葉はいくつもあるんですけど、その言葉がそれぞれバラバラなんですよ。
でも、おそらく、どれを取っても、みんな「なるほど!」って思ってくれると思うので、なかなかどれというのは選びづらいんですけど。
岡田:
まあ、たぶん、どれを取っても「なるほど!」と思う反面、ちょっとずつ誤解されるわけですよね。
ど真ん中の芯じゃないし、ど真ん中の芯を描けばいいっていうものでもないので。
大童:
言ってしまえば、ジャンルとしては “オタク” ですかね。
岡田:
日常系なんですかね?
大童:
いや、日常ではないですね。
リアルものではあるとは思いますけど。
リアルものではあるとは思いますけど。
・・・
岡田:
「アニメを作る」ということを描こうとしたのか。
それならば、主人公を女の子にしたのは、なにか理由があるんですか?
それならば、主人公を女の子にしたのは、なにか理由があるんですか?
大童:
そこなんですよ。
……でも、この話をすると、ちょっと知能指数あげてしまうかな?(笑)。
……でも、この話をすると、ちょっと知能指数あげてしまうかな?(笑)。
岡田:
笑いながら言うあたりがイヤなヤツですよね(笑)。
大童:
いや、「じゃあ、主人公が男である理由って何なんですか?」って思うんですよ。
実際に僕が知っている方でも、女性のアニメーターで、ものすごい能力持ってる方もいらっしゃいます。
岡田さんも、以前の配信で「そんなに上手い女のアニメーターがいるの?」って聞いたら「あそこに座ってますよ」って貞本さんに言われたって話をしてたじゃないですか。
別に、オタクっぽいキャラが女の子だったとしても、何の問題もないんですよ。
だから、「男、男、女」の3人組でもいいし、「女、女、男」の3人組でもいいし、男3人でもいい。
だったら、女3人でも別にいいじゃん、というふうに僕は言っていきたいとは思っていますね。
・・・
岡田:
でも、ひねくれたオタクとしては「ああ、君は主人公を女3人にして売れようとしてるんだね」って思うじゃないですか。
大童:
わかります。わかりますよ。
岡田:
その辺を “自己正当化” するために、どのように理論化されてるのか?
……今日のゲスト、ものすごい楽。
なんでも言えるわ(笑)。
大童:
まあ、それに関しては、「僕に寄り添って考えてみてくれ」と言うくらいでしか正当化できないんですけど。
僕の欲望を言ってしまうと、「女の子を描く方が楽だから」という、ただそれに尽きるんですよ。
そういうのは、漫画を読んだ方にはわかると思うんですけど。
でも、ひねくれてる方というのは、なにか別のものに見えてしまうものなので、それはしょうがない。
僕みたいな人間は、「ああ、なんだ。結局、こいつも女で描くのか。ハッ、つまんね! ポイッ!」って思うものなので、岡田さんの言ってることは本当にわかります。
本当にわかりますけど、やっぱり描く側になると――
岡田:
防衛陣がいくつあるんですか?(笑)
なんか、誘い込んで我々を全滅させようとしてませんか?
大童:
大丈夫です、大丈夫です。
ただ、読んでくれればわかると思うんですけど、外見が女性である、スカートを履いているというだけで、別にあの子らが、今までの美少女文化の中で作られてきた女の子像になってるかというと、別になっちゃいないわけですよ。
むしろ、むしろですよ。
ちょっと聞いてくださいよ。
僕は「もうちょっと可愛く描いてくれ」って、編集部から言われてるわけですよ。
でも、「いや、この変にひねくれたテキトーな顔が一番かわいいんじゃん!」と思って、僕は描いてるわけです。
もし僕に、可愛い女の子を描く気があれば、もっとクビレがあって、おっぱいデカくて、あるいは貧乳で、みたいに描くんですよ。
僕は貧乳すら描いてないし、巨乳すら描いてない!
僕は貧乳すら描いてないし、巨乳すら描いてない!
岡田:
描いてないですよね。
それどころか、風呂に入るというシチュエーションを入れながら、裸を描かないというすごいシーン描いてますよね(笑)。
それどころか、風呂に入るというシチュエーションを入れながら、裸を描かないというすごいシーン描いてますよね(笑)。
大童:
まあ、そういう状態で描いてるので、僕は性的な視点から見てもらうことによって作品を売ろうとは一切してないんですよ。
・・・
岡田:
どちらかというと、あれなんですか?
主人公たちは、ゼロからアニメを作らなきゃいけないわけで、才能だけはあるんだけども、世間知みたいなものもないし、コネもない。
そんな人達の話だから、主人公たちには、すごい能力は与えなきゃいけない。
だけど、スゴい能力を持った上で男だったら、何でもできちゃいそうな感じがするから、その代わりの “弱さ” として女の子っぽい部分を入れてる、みたいな。
そういうニュアンスもない?
大童:
いや、それもないですね。
それがあったとしたら、金森が成立しないかなと思うので。
それがあったとしたら、金森が成立しないかなと思うので。
あとは、行動力的にも、別に浅草とかは、下手な男よりも、よっぽど行動的だと思うので。
岡田:
じゃあ、男で活動的なヤツを出すよりは、女の子であれくらい動くキャラを出した方が、大童さんにとってはリアルなんですか?
大童:
いや、そこは別にリアルではないです。
女性とか男性とかに頓着してるポイントは、僕の場合は「描きやすい」とか「かわいい」とかなので。
その辺の小手先の話でしかないので、頭の中では単に “人間” を描いてるに過ぎないんですよ。
岡田:
確かにな。ロボット研の男子生徒が出てきた時に、「ああ、これは男子が主人公でなくてよかった」って、俺、正直思いましたから(笑)。
大童:
まあまあ、そういう別の効果は生んでいるとは思いますね。
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