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「【『映像研には手を出すな!』作者・大童先生との大論戦 】カリ城に出てくるのは本当にオートジャイロ?」
まあ、いろいろ見ている中で “岡田斗司夫の因縁” というのが僕の中にもあったんです。
これについては、ちょっと今回は、あまりにも尺が延びてしまうんで、省くんですけど。
すると、見始めた当初は「これはすごく面白い。頭は活性化する」と思ったんです。
まあ、ご自身でも言ってらっしゃる通りに「岡田斗司夫の妄想です」と断言した上で語られている。
つまり、「話の中身が真実かどうか?」ではなくて、「楽しめるかどうか?」という話になっている。
僕には僕で、真実を追求しなきゃいけないという使命感もある程度はあるので、「なるほど、話半分に聞くメディアだと宣言されている以上、話半分に聞こうじゃないか」と。
そうやって見てたんですね。
たとえば、この間『カリ城』の特集があったじゃないですか。
その特集の中で、「オートジャイロで空中戦をやる予定だった」という話をされた時に、オートジャイロに関する解説が出たわけですね。
まあ、もちろん、これであってると思うんです。
この辺に関しては、おそらく僕よりも詳しくご存知だと思うんですけど。
なんなら、「城の上の方から機体ごと飛び降りて、落下する時の風圧で回転し始めて、そこに推進力も加えて飛んで行く」というのもアリだとは思うんですけど、おそらく、それもないだろう。
これ、何かというと “ラムジェットエンジン” という、すごく簡単な作りのジェットエンジンの一種なんですね。
そして、このジェットエンジンは、おそらくヘリコプターのように常に運用するようなものではなくて、離着陸の時のみに使われるものなんです。
なので、その解説を聞いた時、「待て待て! いや、それ違う! だって、これ、垂直離着陸できるじゃないか!」と、僕はコメントを書く側になるんですよ。
「戦車が来たぞー!」っていうのと、「戦車を奪いやがった!」っていう2つの台詞があるんですけど、とにかく “戦車” としか言わないんですね。
でも、砲塔が回転しないから、あれは “自走砲” なんですよね。
じゃあなぜ、劇中であれを戦車というのか?
これは尊敬の意味を込めて言うんですけど、“あのジジイ” は もちろん知ってるわけですよ。
あれが戦車と呼ばれるものとはちょっと違うんだということも、もちろん知ってる。
でも、劇中では戦車と呼ばせている。
本人は知ってるんです。
あれが戦車じゃないって。
その証拠に、設定とかラフのスケッチみたいなところには、全部「自走砲」って書いてるんです。
僕ね、このオートジャイロに関して連想したのが『007』の3作目か4作目に登場した、潜水艦から出てくるヤツなんですよ。
それは潜水艦の速力程度でプロペラが回転しだして、揚力が発生して、凧みたいに上がっていったので、「それくらいのスピードでも行けるんだ」って思ったんですよね。
結局、軽いことが全てであって、軽けりゃあどんな方法でも飛べるんだと思ったんですけども。
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いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/05/18
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今回は、ニコ生ゼミ5月6日(#229)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【『映像研には手を出すな!』作者・大童先生との大論戦 】カリ城に出てくるのは本当にオートジャイロ?」
今回は、月刊スピリッツで連載中の漫画『映像研には手を出すな!』作者の大童澄瞳先生との対談の内容を、一部抜粋してお届けします。
――――――
岡田:
今回、僕が楽しみにしてた話というのがあって。
大童さん、「僕は岡田斗司夫ゼミをこういうふうに見ている」ということを、『カリオストロ』のオートジャイロをサンプルにして語ってみたいとおっしゃってたじゃないですか。
これ、打ち合わせでも全然聞いてなかったので、俺、それを聞くのをすごく楽しみにしてたんです。
大童:
はい。僕もこの岡田斗司夫ゼミの視聴者だったわけです。
まあ、いろいろ見ている中で “岡田斗司夫の因縁” というのが僕の中にもあったんです。
これについては、ちょっと今回は、あまりにも尺が延びてしまうんで、省くんですけど。
岡田:
アハハ、尺が延びるような因縁があったのか(笑)。
大童:
ええ。今回は省くんですが、そういう因縁みたいなものがあって。
でも、岡田さんから話が来たので、「なるほど、しょうがない。いよいよ見るか」と、思ったんです。
僕は先に『遺言』を読んでたから「しょうがない、見るか」になるんですけど、そうやって見始めたんですね。
僕は先に『遺言』を読んでたから「しょうがない、見るか」になるんですけど、そうやって見始めたんですね。
すると、見始めた当初は「これはすごく面白い。頭は活性化する」と思ったんです。
岡田:
「最初は面白い」から始まると、後がどうなるかは、もう予想がつきますが、あえて続きをお願いします(笑)。
大童:
面白いと思うと同時に、「なるほど。この人の語り口っていうのは、こういう方法なんだ」ということがわかったんです。
まあ、ご自身でも言ってらっしゃる通りに「岡田斗司夫の妄想です」と断言した上で語られている。
つまり、「話の中身が真実かどうか?」ではなくて、「楽しめるかどうか?」という話になっている。
僕には僕で、真実を追求しなきゃいけないという使命感もある程度はあるので、「なるほど、話半分に聞くメディアだと宣言されている以上、話半分に聞こうじゃないか」と。
そうやって見てたんですね。
岡田:
それでいいです。
・・・
大童:
僕はもちろん、コメントを書く側の方の人間なんですよ。
たとえば、この間『カリ城』の特集があったじゃないですか。
その特集の中で、「オートジャイロで空中戦をやる予定だった」という話をされた時に、オートジャイロに関する解説が出たわけですね。
まず、この機体背部のプロペラの推進力で前進する。
そして、前進することによって、中央の大型のプロペラが風を受けて回転し始める。
すると、揚力が生まれて飛んで行く。
そして、前進することによって、中央の大型のプロペラが風を受けて回転し始める。
すると、揚力が生まれて飛んで行く。
まあ、もちろん、これであってると思うんです。
この辺に関しては、おそらく僕よりも詳しくご存知だと思うんですけど。
でも、『カリ城』に出てくるあの城を見た時に、その滑走ができるようなスペースがあったかどうか?
おそらく、伯爵が降り立った場所には、そんなスペースは無いんですよ。
もちろん、城の下の方とかにはあるんですけど。
もちろん、城の下の方とかにはあるんですけど。
なんなら、「城の上の方から機体ごと飛び降りて、落下する時の風圧で回転し始めて、そこに推進力も加えて飛んで行く」というのもアリだとは思うんですけど、おそらく、それもないだろう。
注目すべきはここなんですね。この、プロペラの翼端についているものです。
これ、何かというと “ラムジェットエンジン” という、すごく簡単な作りのジェットエンジンの一種なんですね。
そして、このジェットエンジンは、おそらくヘリコプターのように常に運用するようなものではなくて、離着陸の時のみに使われるものなんです。
なので、その解説を聞いた時、「待て待て! いや、それ違う! だって、これ、垂直離着陸できるじゃないか!」と、僕はコメントを書く側になるんですよ。
・・・
大童:
でも、「いや、これは垂直離着陸機だよ!」って書こうと思った時に、「だけど、確かに劇中でも “オートジャイロ” だって言っている」ということを思い出したんです。
それで、「これ、オートジャイロなのか? 本当に?」ということを考えた後で、「いや、待て待て。あいつは」……って。
この “あいつ” っていうのは宮崎駿のことなんですけど(笑)。
この “あいつ” っていうのは宮崎駿のことなんですけど(笑)。
岡田:
あの引退したりやめたりする “あいつ” ですね、はいはい(笑)。
大童:
あいつ、確かアニメ版の『風の谷のナウシカ』の劇中で、トルメキアのキャタピラついた兵器が出てきた時に、登場人物全員に「戦車だ!」って言わせてるんですよ。
「戦車が来たぞー!」っていうのと、「戦車を奪いやがった!」っていう2つの台詞があるんですけど、とにかく “戦車” としか言わないんですね。
でも、砲塔が回転しないから、あれは “自走砲” なんですよね。
岡田:
そうですよね。
俺は、あれ “突撃砲” じゃねえかと思ったんですけど。
少なくとも “戦車” じゃないですよね(笑)。
俺は、あれ “突撃砲” じゃねえかと思ったんですけど。
少なくとも “戦車” じゃないですよね(笑)。
大童:
そうなんですよ!
突撃砲とか駆逐戦車とか、あるいは自走砲なんですよね。
突撃砲とか駆逐戦車とか、あるいは自走砲なんですよね。
じゃあなぜ、劇中であれを戦車というのか?
これは尊敬の意味を込めて言うんですけど、“あのジジイ” は もちろん知ってるわけですよ。
あれが戦車と呼ばれるものとはちょっと違うんだということも、もちろん知ってる。
でも、劇中では戦車と呼ばせている。
本人は知ってるんです。
あれが戦車じゃないって。
その証拠に、設定とかラフのスケッチみたいなところには、全部「自走砲」って書いてるんです。
なのに、劇中では戦車と呼ばせている。
それと同じく、これについても、オートジャイロではなく、垂直離着陸機なんですよ。
・・・
岡田:
でも、もし俺が、その話をしている大童さんのニコ生を見てたとすると、俺は「先生、違います。それはラムジェットではありません!」ってコメントを書くところだよ。
「先生、ジェットエンジンの場合、大量の燃料が必要です。にも関わらず、ここには燃料パイプの導管がございません。おそらくこれは “ロケットブースター” です。使い捨ての固形ロケットで、最初の20秒程度回転させることにしか使えず、その回転力によって揚力を発生させた後、推進する。つまり半離着陸機です」って。
大童:
え? これ、ダメですか?
岡田:
僕、これはラムじゃないと思う。
ラムだと、もっと速度が出ないと圧縮が作動しないから。
ラムだと、もっと速度が出ないと圧縮が作動しないから。
大童:
え?
そうなんですか?
でも、ヘリコプターの翼端にラムジェットエンジンをつけたものがあるんですよ。
そうなんですか?
でも、ヘリコプターの翼端にラムジェットエンジンをつけたものがあるんですよ。
岡田:
あります?
それは知らんかった。
それは知らんかった。
大童:
あるんですよ。
回転の遠心力によって、内側から――
回転の遠心力によって、内側から――
岡田:
「メチャクチャ面白い」ってコメントで言われてる。
アハハ、俺ら “動物” 扱いですよ。
アハハ、俺ら “動物” 扱いですよ。
視聴者から「俺ら、置いてけぼりにされてる」って(笑)。
大童:
まあ、動物園の生中継みたいなものですよね。
・・・
大童:
とにかく、「遠心力によって、プロペラの先端に燃料を送る」というのが実際にあるんです。
岡田:
じゃあ、燃料は、この薄いプロペラの下を通って、遠心力で先端に運ばれてるの?
大童:
あるいは、プロペラの中を通している可能性もあります。
なので、離陸と着陸の時くらいは、垂直離着陸ができるんじゃないかって。
岡田:
なるほど。
僕ね、このオートジャイロに関して連想したのが『007』の3作目か4作目に登場した、潜水艦から出てくるヤツなんですよ。
それは潜水艦の速力程度でプロペラが回転しだして、揚力が発生して、凧みたいに上がっていったので、「それくらいのスピードでも行けるんだ」って思ったんですよね。
結局、軽いことが全てであって、軽けりゃあどんな方法でも飛べるんだと思ったんですけども。
でも、ヘリコプターの端っこのラムジェットは知りませんでした。参りました。
大童:
いやいや(笑)。
岡田:
「部室のノリ」とか、コメントで言われてる(笑)。
大童:
まあ、これでおそらく、僕という人間がどういう人間か、そして、僕は岡田斗司夫ゼミとかこの生放送をどう見ていたかが、全部 語れたと思います。
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