つまり この人は、「実は今 日本で一番 売れている・読まれている雑誌は漫画村ではないか」と考えているんですね。
「じゃあ、なんでマンガ家は漫画村に持込みしないんだ?」と。
つまり、何で「漫画村でしか読めないオリジナルのマンガです」っていうふうにやっちゃうムチャクチャなヤツがいないんだと。
そういう思考実験をやってるんですけども、思考実験としては凄く面白いです。
視点も発想も、凄く面白いです。
今、現実のマンガ家は正常化への道が見えないので、アクセスブロックっていうのを行政の方でも言い出してるわけですよね。
日本の資産である “マンガ文化” っていうのが、このままでは経済的に破綻してしまうので、アクセスブロックなどの手段を取るかも分からないなんて事を言ってるんですけども。
ま、そこにまで至るには、結構 時間がかかるでしょう。
で、多分 これは時間との勝負だと思うんですよね。
もし漫画村が作者に、たとえば漫画村の売り上げの10パーセントから17パーセントぐらいの還元を言い始めてしまったらですね。
つまり、ここから色々と関わる訴訟問題とかを考えたら、「実は総売り上げの10パーセントから17パーセントぐらいをマンガ家に渡します、還元します」と。
それで「払って欲しい人は こちらの方で、どのマンガが どれぐらい見られてて、それによって売り上げが どのぐらいあったのかデータを取ってますから、おたくの口座に振り込みますよ」なんて事をされたら、出版側の大義が無くなるわけですね。
「漫画村のせいでマンガが潰れる」っていう大義が無くなっちゃう。
ただ単に超メジャーな、いわゆるAmazonみたいな出版社が一つ出来るだけですから。
で、これに漫画村が気づいて、この手を取り出す前に、つまり、こういうアナウンスをする前に叩き潰せれば、おそらく出版社側の勝ちなんですよ。
で、アクセスブロックをされる前に漫画村がマンガ家たちに還元を始めたり、実際に還元を支払わなくても、「還元用に供託金を準備している」と。
それで「供託金は、この国の、この口座に ちゃんと貯めている」という事をアピールされたら、出版側の負けなんですね。
だから実はコレって時間との勝負であり、どこまで先を漫画村が考えてるのか。
ここのところの一、二年しか考えずに、もう儲けて抜けを考えるんだったら、漫画村っていうのは あと一年ぐらいが手仕舞いで、そろそろ撤退の時期でしょうし。
そこから先に行くんだったら、「実は私たちはマンガ家に払う意思はある! 出版社には払わねぇよ!」と。
「17パーセントが少ないって言うんだったら、じゃあマンガ家と出版社とのKindleの契約書を見せてよ」と。
「お前ら、絶対に17パーセントも払ってねぇだろ!」っていうのが、出版社にとっては すごい痛い突かれ所なんですよね(笑)。
なので実はコレって、マンガっていうのを正常にしようっていう事にも出来る。
それは “出版社” っていう負担から “マンガ家” を解放してあげようという “大義名分” を言い出したら、すでに日本で一番 読まれているマンガ雑誌として “漫画村” って、かなり勝てる体勢にはあるんですけどね。
どっちになるのか、よく分からないところですね。
本当に時間との勝負ですから。
コメント
コメントを書く(ID:385221)
多少は知名度のある漫画家がplatformを漫画村に移籍して、新作を発表するかわりに視聴者数に比例した報酬を得るというシステムであれば成立しそうな気もする。
問題はその知名度を得るためには出版社の力が必要なのではないかと。
誰でも投稿できるというのであれば玉石混交になって、力があっても埋もれる可能性は高い。せいぜい同人作家の小遣い稼ぎか。
編集者不在というのも気になる。編集者を置くなら出版社になったほうがいい。
ネットならではの口コミ効果や工作もありうるが、ネットならではの反動もあるので相殺したい。
ここまで考えて否定という立場を取る。思考実験というのはこういうことじゃないか?せめて3分くらいは考えろよw
(ID:54020096)
あらゆるものは「対価を払って手に入れる」なんて社会の基本を親から教わらなかったような連中があそこを利用してるんだから答えは出てる。
だいたい漫画村でしか読めない作品なんてそこから次の漫画町や漫画市でもすぐ見れるようになるんじゃない?
あそこからして「見れるサイトを紹介してるだけだから」なんてクソみたいな理由で存在してるわけだし。
(ID:462260)
確かに実際仕組みをつくれば新たな市場ができるとは思うが、そこに人が集まる理由が不正に漫画を掲載しまくっているからという点で長続きしないのは間違いない。長続きしないことが目に見えている市場に投資する人はいない。