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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/05/04
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おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は4月のDMMオンラインサロンの東京オフ会で出た質問をご紹介します。

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 「どうして“才能”は、同じ時代や場所に集結するんですか?」

質問者:
 “才能”は“才能”を引き寄せるんですか?

 “ビートルズ”にしろ、“ガイナックス”にしろ、“大阪芸大”にしろ、どうして同時代の同じ場所に、あんなに偉大な才能が集結していたんでしょう?

 岡田さんの見解を教えてください。

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 才能は、集まりやすい時期と場があると思うんですよ。

 たとえば一時期のカリフォルニアやシリコンバレーのあたりには、才能を持った人が集まりやすかったんですよ。

 どうしてかというと、「使用料がかかるコンピューターを、無償で学生に使わせてる」という噂があって、その噂を確かめるために若者が集まってきたんです。

 その若者たちが、現在のシリコンバレーの基礎を作った人たちだと言われています。
 つまり、大学があるところに才能が集まったんです。

 あと一時期の大阪芸大は、“時代”が原因だった思うんですね。
 ガイナックスができた背景は、まずプロが作るアニメのクオリティが低かったから。

 これが絶対的な原因なんです。

 アニメーションは子供のための作品で、オマケに予算が少ない。
 ヒットしたアニメの場合なら商品化権があるので、なんとか制作予算分のお金がもらえる。
 だけど、そうでもない場合は重労働に見合わない。

 こういう労働環境だとい“いい人”しか残らないんですね。

 やる気があって野心がある人は、どんどん抜けてしまう。

 その結果、宮崎駿・高畑勲みたいな高尚な理想を持ってる人か、技術も才能も中途半端で「でも食えるから、この業界にしがみつこう」という人と、どちらかが残りぎみになるんです。

 1970年代の日本のアニメ業界には、基本的にどっちかの人間しか残っていなかったんですよ。

 こういう場所は、若手の狩場になるんです。
 僕たちみたいに「作品を作る為に大学に行ってるんだ」という人らにとっては、「うるさいベテラン」がいない、いい環境だったんです。

 入っていって“新しいもの”作りやすかったんですよ。

 なので才能が集まっているように見えるんですけども、これは「プロで有能な人が少ない」という入り口のゆるさが原因なんですよね。 

 ねらい目は、ニーズが多いけども、有能なスタッフがほとんどいない現場を探す事。
 ゆるくて入りやすい場所。

 それが才能が集まりやすくて、そいつらが発揮できる場所の条件なんですよ。

 なの僕は、今は有能な人材が集まってレッドオーシャンになっているユーチューバは絶対にやらないですね(笑)。


【まとめ】
ニーズが多いけども、入り口がゆるくて、有能なスタッフがほとんどいない現場。
それが才能が集まりやすくて、力を発揮しやすい場所の条件だからです。

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いかがだったでしょうか?

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