今回は映画『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』を見てきましたので、それについて語ります。
今回の記事はニコ生ゼミ4/9(#173)より一部抜粋しました。
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「SAN値ピンチ!?素晴らしいクトゥルフ神話だった『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』」
そしたらウワサどおりだったので、ビックリしました。
あれはドラえもんではありません、クトゥルフ神話です(笑)。
でも、ものすごく悪夢のような怖いSFを、ドラえもんの枠の中でキチンとやりきってるんですよね。
夢と冒険とカワイイ生き物しか出ていない『ドラえもん』の世界の隅の方に、クトゥルフ神話の怖い記号が出て来てる。
ドラえもんや、のび太くんが南極の地底の世界とかを探検するんです。
そこで壁に彫ってあるレリーフに、恐竜が誕生するもっと以前の地球で、旧支配者たちがどのように地球上でおぞましい姿をしていたかをちゃんと描いているんですよ。
けども「10万年ぐらい前に宇宙人たちが来て、地球でこんなことがあったんだ♪」みたいな明るい話になってるんです。
ラブクラフトをこんなにこっそりと子供たちに刷り込むなんて、ドラちゃん、上手いなぁ(笑)。
今回の『南極カチコチ』は子供には難しすぎると言われてるんですよ。
本当にお話が詰まり過ぎていて、ミュージカル的なシーンが冒頭で遊園地を作るシーンぐらい。
あとはすべて“おぞましいもの”を楽しげに見せるシーンの連続。
ストーリーがガッチリと詰まっていて、伏線を見逃したらわけがわからなくなる話だったんで、大人向けだと思います。
ドラえもん映画としてはどうかと思うんですけども、ラブクラフト映画としては素晴らしい作品でした(笑)。
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