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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/08/04
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おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、ネタバレなしで、『シン・ゴジラ』を必ず見なければいけない理由を説明します。
会員限定では、ネタバレありで、「『シン・ゴジラ』がダメな5つの理由」の動画もご覧になれます。
あわせて見ると、納得度が倍増です!

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「ネタバレなし!『シン・ゴジラ』を必ず見なければいけない五つの理由・一つ目」


 今回は「『シン・ゴジラ』を必ず見なければいけない五つの理由」の一つ目を説明します。
 まず理由の一つ目。

 「庵野秀明の実写はダメ」「日本の特撮映画はダメ」
 その定説をくつがえした事ですね。


 庵野秀明とか樋口真嗣が作っている特撮映画って、ずっとダメだった。
 ところが『進撃の巨人』『テラ・フォーマーズ』ときて『シン・ゴジラ』ですよ。
 このジャンプの凄さ。

 ダメ、ダメ、スゲェ!ですからね。

 最近の日本の特撮映画は失敗作が続いていたんですけども、それを完全に覆したんです。

 これはビジネス的にも、すごく良い流れになると思います。
 邦画に与える影響も、凄く大きいと思いますよ。


 映画業界は、これまでどうやっても“SF”というジャンルを下に見てたんです。
 「一流の俳優が出ない」なんて言われてました。

 山崎監督の『宇宙戦艦ヤマト』のときも、木村拓哉が出てるから予算が大きく出るようになった。
 それで山崎努さんが出てくれたので、美術さんや大道具さんが頑張って、映画のクオリティが上がった。

 これは“いい話”にも聞こえるんですけど、やっぱり、SFは下に見られてるって事なんですよね。

 それを今回のシン・ゴジラは、ちゃんとポリティカル・フィクションとしてシナリオを書いたんですね。

 その辺でも『シン・ゴジラ』というのは、ものすごく注目すべき。
 「あぁ、ゴジラ映画には、こういう描き方があるんだな」と思いました。


 あとこの『シン・ゴジラ』を“庵野秀明”作品として見たら、大作映画なのに初めて一本で完結してるんですよ。

 余計なタメもなくて、ちゃんと最後に終わってる。
 すごく出来がいいですよね。

 庵野、やれば出来るじゃん!(笑)

 今後の庵野くんは、エヴァンゲリオンそのものを作らなくてもいいんじゃないかな。
 庵野くんが次に作るべきは『ウルトラマン』だと思います。

 ゴジラとまったく同じスタンス。
 庵野みたいな体型をしたウルトラマンが、ものすごいスペシウム光線を出す作品。

 ウルトラ警備隊は、国連嘱託の組織になっていて、ネルフみたいな組織を作ればいいんです。
 そうすればエヴァみたいな作品になりますし。

 という事で、次の庵野監督の作品は『ウルトラマン』を期待しています(笑)