「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2025年01月21日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2025年02月04日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2025/01/21配信のハイライト

  • 『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』と「トランプ就任のビッグテックへの影響」
  • 「フジテレビ問題」と「日本のこれからの立場」
  • 書籍紹介『知能侵蝕』『Python科学技術研究所』
  • 視聴者質問「AIの創造性獲得について」
  • 視聴者質問「子供を持つ不安について」

『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』と「トランプ就任のビッグテックへの影響」

山路:今日タイトル、いちおうトランプ、なんか大きく出てるんですけど、正直あんな変なお爺さんのことについて語るよりも、もうこれについて語りたい、ダラダラと語りたいような気分なんですが、弾さん、これ見ました?

小飼:まだなんですよ。

山路:(パンフレットを見せながら)3000円の豪華版バージョンのパンフレットも買ってきました。この閲覧注意、ネタバレ注意というのがパンフレットの表面にも書いてあってですね。

小飼:いや、でもさらにこの後またあれでしょ、この後に庵野監督何をリメイクするんでしたっけ? これで『ガンダム』をやって、

山路:これは庵野さんの監督ではないですね。

小飼:まぁまぁ、でもカラーだよね、

山路:関わってはいますけども。庵野さんは『ヤマト』のリメイクを。

小飼:ふー。

山路:今の反応はどういう意味なの(笑)? なんでなの(笑)、それはどういう風に解釈すればいいですか。

小飼:まぁでも、『ヤマト』は何と言えばいいのか、何度リメイクしても、もうそういう作品だという受け止め方をするしかないのかなと思う。

山路:そういう、というのは?

小飼:もうだから、いくらでも作り直されると。

山路:ああー。スタンダードであるがゆえの。そういう原点みたいな、

小飼:いや、まあスタンダードというのは、いや、そもそもパチモンじゃん。本物の大日本帝国海軍の大和のパチモンじゃん。

山路:それを言うとまあ(笑)、

小飼:でね、松本零士先生と西崎監督とで、どっちのもんだというのを散々争った挙句、西崎作品ということになった。で、その後にさらにリメイクされて。リ・リメイクされるというね。

山路:なんか『大ヤマト』とか、松本先生、『ヤマト』に対抗して『大ヤマト』とかなんかそっちのほうのコンテンツやろうとかしてましたけどね。

小飼:そうなんだ。

山路:そっちのほうの展開のことは先、どうなったかわからないんですけども。それにしても『ガンダム』ですよ。本当に今SNS上ではいろいろ、みんながネタバレを自粛してかなりマナーよく、みんな話すようにしてるんですけれども。

小飼:そうなんだ。

山路:私も妻と一緒に見たんですけど、妻、ガノタってわけではぜんぜんないんですけれども、見てる途中でなんかブフォッてなんか変な音立ててましたからね。わりと普通の人でも驚くような話はあるのかなと。『ガンダム』たぶん、これまでの『ガンダム』を見た経験のある人も、見てない人も、まあかなり満足いく話にはなってんじゃないかなと思いますね。

小飼:いや、まあでも、こう言うのもなんだけども、話の筋として僕が唯一納得してる『ガンダム』って『∀』なんですよ。

山路:ああ。話の筋として、

小飼:前がどんふうなあってもさ、月光蝶でなんとかできるわけじゃん。月光蝶で絶好調な作品ですよ、あれは。

山路:しかしすごいですよね、皆さんあんまり意識されてないかもしれないですけど、「黒歴史」って言葉あるじゃないですか。

小飼:はい、そうなんです、あれは『∀』でできたんですよね、僕もそれ知った時にびっくりしたね。もうすっかり黒歴史というボキャブラリーに慣れてて、じつはそこが発祥だったという。

山路:もしかすると日本語の言葉のインパクトとしてはモビルスーツよりも広がってる言葉かもしれないですよね、黒歴史。

小飼:やっぱり伊達にひげ生やしてないな。

山路:なんかまあ何回か見てると∀ガンダムもかっこいいデザインのように思えてきますけれどもね(笑)。

小飼:いや、一番、でも一番僕が納得してないのはファーストなんです。

山路:それはスペースコロニーを前提とした世界観ということ?

小飼:いや、せっかくスペースコロニーを出してるのに、スペースコロニーができてるのであれば、そもそも地球連邦という意味がないよね。

山路:まぁそれ言ったら、SFの多く、

小飼:でも、もっと納得がいかないのは休戦してるわけじゃないですか。ジオン公国というのは抹消されたわけじゃないないですよね。おかげで、ジオンの残党がいっぱい絡んでる後期の作品というのが、要するにファーストガンダムだけでとどまらなかった一番の理由でもあるんですけども。それではザビ家全滅してるのに、休戦協定って誰がサインしたの?

山路:それは首相ですね。傀儡ではあったんだけども、ジオン公国の時点で首相っていうのは置かれてて、

小飼:いや、だからなんでその時にジオン公国というのは全滅させられなかったわけ? 中にガスを撒かれて、あれ皆殺しにされなかったわけ?

山路:うーんと、そこは確かマジレスすると、連邦軍もかなり疲弊したからではなかったですかね、

小飼:いや、でもガスばら撒くのであれば、ジムとボールでできたでしょ。

山路:そこのところは(笑)、

小飼:いや、一番リアルだとされているファーストが一番アンリアルなんですよね。

山路:その休戦協定の絡みに関して、そんなに変な描写はなかった気がするがなあ、

小飼:いや単に休戦したってあっただけだからね、ファーストガンダムの中では。たぶんその後にいろんな話がこういう風だったというのが書かれてたのかもしれない、

山路:ある意味『Zガンダム』とかなんかも、無理やり話をくっつけていったがゆえの富野由悠季自身が話をくっつけていったがゆえの話ではありますけどね。

小飼:いや、そもそも続編とかないんだよ、なかったんだよね、富野監督的には。アムロ殺してるわけだしさ、小説の中では。

山路:あとテレビ版のほうも、シャア・アズナブルが死んだかのような描写にはなってましたよね。テレビ版のほうでは。

小飼:ああああ、そうだよね、そうそう、爆発に巻き込まれてるような、

山路:シャアが生きてるっていう描写を付け加えたのは劇場版からですからね。そのあたりのところもあるんですけど。まぁでも、とりあえずそれぐらいの状態から『ガンダム GQuuuuuuX』は、見に行った弾さんの感想をぜひ聞きたいところですね(笑)。

小飼:そうなんだ。

山路:いろんな意味でのけぞるかなとは思いますね。そういうコンテンツのことを本当はダラダラ話したいところですけども。

小飼:まぁでも一番笑ったのは、止まるんじゃねえぞ、だよね。

山路:止まるんじゃねえぞ? 何でしたっけ?

小飼:えっと『鉄血』だ、違う違う、『鉄血』だよ。

山路:あああ、あれ大好きですよ、『鉄血』。

小飼:いや、本当にあれは死ぬほど笑ったね。『ガンダム』いらねえじゃん。

山路:だけどやっぱり『ガンダム』としてやると、2割増しどころじゃない、2倍か3倍ぐらいにはなるわけですよ。

小飼:いやー、あれじゃん、別に宇宙世紀持ってこなくてもさ、今のメキシコじゃん(笑)。

山路:まぁそこんところで、そこは商売、

小飼:宇宙世紀じゃないか、『鉄血のオルフェンズ』は。

山路:違う話ですけどね、

小飼:舞台火星だけど、

山路:でもあのデザインとかすごい好きでしたよ。主人公メカの、なんだっけ、名前をど忘れした、悪魔の名前のやつですよね。あのやつとかもすごい好きでした。まぁとにかく『GQuuuuuuX』皆さんもネタバレ嫌な方は早めに映画館に行かれるといいかなと。

小飼:いや、僕が見てたらここで思いっきりバラしてたよね(笑)、

山路:(コメントを見ながら)バルバトスだ、バルバトス。そうそうそう、なんかプラモ買っちゃいましたよ、バルバトスに関しては。いや、非常にいいデザインでしたね。『ガンダム GQuuuuuuX』で、

小飼:それだ、よくあるネタとしては同居人、妻とか同居人が捨てちゃったとか売っちゃったとかっていう、それは違うか。

山路:そこまでの関係には、うちの妻とはなってないから大丈夫ですけども。

小飼:いや、でもさ売っちゃったとか捨てちゃったとかではなくてさ、もう「ダインスレイヴ!」とか言っても思いっきりぶっ壊すとかね(笑)。やっぱり鉄血のガンダムはやっぱりぶっ壊れた姿で飾っておいてほしいよね。こうなった状態で。

山路:ただ素人がプラモとして壊すのと、壊れたようなジオラマとして作るのはまた別ですからね(笑)、まぁいいや、とりあえずちょっと一番今回でかい話からもういっちゃいますか。弾さんが嫌いなトランプ、いよいよ就任ですよ。

小飼:嫌いとかっていうのとはちょっと違うんだよね。いや、本当にやっちまったなっていうね。いや、2016年の時もかなりやっちまったなだけども、今回はやっぱりちょっとヤバい。かなりヤバい。

山路:決まるまでのプロセスもそうだし、支持者とかなんかに対するアプローチとかにしてもそうなんですけども。ただ、結局もう法的に、きちんと正当な大統領として就任したからには、

小飼:いや、法的にっていうのも、そこがBSなわけですよ。

山路:まぁそうなんだけども(笑)。今の世界に暮らす人間は、彼のやることの影響を受けざるを得ないっていうのは間違いないじゃないですか。

小飼:まぁそれはそうよ。

山路:それ自体はどうしようもないわけで、彼はトランプ、就任するなりものすごい勢いで大統領令っていうのをガンガンガンガン打ち出して。

小飼:それは恒例行事だし、特に政権党が交代した時っていうのはものすごいガツンガツンとした勢いでできる、そこ自身はあれなんだよね、トランプ政権の専売特許ではないんだよね。

山路:私が見た記事なんかではトランプ、大統領令とかですごいいろんなやつを一遍に出して話題を呼んでますけど、ある記事では今の共和党と民主党っていうのは下院でも上院でもかなりじつは勢力的には本当に拮抗してて、そんなに差はないんだと。結局、

小飼:勢力的にというのか、政策的にだね。まぁでも支持者の数で言うと、今回かなりGOPシフトが起きたんですけど、それでもなお民主党のほうが圧倒的に、数で言うと。なんだけれども、共和党のほうが選挙が上手なので。

山路:で、まあとにかく結局議会なんかにおいても、ちょっと、ちょびっとその共和党から造反議員が出たりすると簡単に政策なんかも通らなかったりする可能性もあったりとか、

「Blueskyのアカウントありますか?」(コメント)

小飼:って、僕は持ってますよ、あんま、かなり静かだけど持ってます。

山路:で、結局最初からレームダックになるんじゃないかって言ってる人もいる。トランプというのは、トランプ政権は。

小飼:いや、アメリカ自体がもうレームダックにするということでもあるんだよね。

山路:そうは言いつつも、大統領令だけでもけっこういろんな大きな変化っていうのはあったりもするわけじゃないですか、おそらくは。そのいくつか、今日打ち出してきたものに関しては、対中関税に関しては即時の発動は見送ると。ちょっと様子は見送るぞってことになったんですけれども。パリ協定からの離脱はもうサクッとやるよと。あとWHOからの離脱もするそうですよ。

小飼:いや、WHOからのとか離脱っていうのは、これ誰が一番笑いが止まらないかって言ったら、

山路:中国? あんなにあのワクチンというかコロナの時に、

小飼:いや、だからけっこうWHOというのは国際機関の中では、もうアメリカという国はけっこう自分の不都合となったら、自分が作った国際組織からも平気で離脱したり、平気で金を出すのをやめたりとかっていう国でも有名なんですけど、でも、その中ではWHOというのはもうかなり尊重されてた組織なんですよ。

山路:その中って、アメリカ国内でもってこと? 世界的に?

小飼:全世界的にっていうこと。いや、どれくらい凄いかというと、中国がレアアースの輸出に制限を掛けたことがあった。それに対して各国がいい申し立てをしたところ、WHOの最低で中国は負けてるんです。

山路:それWTOじゃないですか?

小飼:ごめんなさい、WTOです(笑)。いつの間に、TがHに入れ替わってしまった。

山路:今回トランプが離脱を表明したのはWHOのほうですね。

小飼:これはすげえ勘違いしてた。でも、WTOからの離脱というのはトランプだったら、いかにもやりそうなことで。

山路:そうではありますね(笑)。

小飼:でもWHO離脱も、これはこれででかいな。

山路:でかいでしょ。

小飼:これはこれでデカい。これでまたあれかポリオ撲滅が遠ざるのかな。一歩手前まできてるんだけどね、ポリオ撲滅は。

山路:アメリカ国内ではいちおう撲滅は宣言されたんでしたっけ? どうだったかな。

小飼:国内ではもう先進国は、今、残ってるのはパキスタンとアフガニスタンと。

山路:だけどまぁ本当にWHOに離脱を表明して、金も当然出さないっていうことになったら、どんどんその辺のプロジェクトっていうのは。

小飼:金出さないはよくやってるよね。よく話題にのぼるのは、ユニセフに金を出さなくなって。

山路:そんな大した金でもあるまいに。

小飼:まあ、本当にその通りなんですけど。

山路:なんか嫌ですよね。そういうなんか貧乏臭いっていうか。その辺のところを交渉に使うみたいなところがすごい嫌なんですけど。

小飼:いや、貧乏臭いし、価値創造という意味ではトランプの沿革というのは、本当にこれでもかというぐらいダメダメなんだよね。いやー、カジノを倒産させてるというのは本当に、博打の胴元って、これ以上儲かるものっていうのはないんだけど、

山路:自動的に儲かるようになってるやんけっていう(笑)。

小飼:そうなの。そうなの。

山路:原価計算とかしなくても儲かるようになってるみたいな仕組みじゃないですか。

小飼:いや、本当に。

山路:期待値がね、そっちのほうが明らかに有利なわけで。

「4年間健康でいられるかな」(コメント)

小飼:いや、いや、むしろ僕は健康であることを祈りたいです。

山路:うーん。その上でダメになってほしいという?

小飼:いや、違う。いや、その場合というのは副大統領が職務を継承することになってるんだけど、だから、もっとヤバいやつが。

山路:J.D.ヴァンス。

小飼:はい。

山路:なるほど。あと、さっきも言ったパリ協定の離脱も公表してるんですけど、掘って掘って掘りまくる、要は石油とかガスとか掘って掘って掘りまくるみたいなことを言ってるんですけど、これってエネルギー価格に影響あったりするんでしょうか?

小飼:どうだろうな。もう、たとえば電力に関しては、もう再エネのほうが安いんですよね、アメリカは。少なくとも。

山路:よくソーラーとかEVとかなんかに補助金出さなくなるから、そのへんの産業とかがしぼむんじゃないかみたいな話あるけど、もうそんな段階がとっくに過ぎていると弾さんは言いたい?

小飼:そこは微妙だね。というのも、補助金なしのEVというのは、まだお高いので。補助金の額をTeslaに対しては下げますって言った時に、マスクすごいゴネたじゃん。それで他と同じにしたといういきさつもあったので、その時の補助金の額というのが7500ドルだった。

山路:日本円で100万円ちょいみたいな。

小飼:うん。ちなみに日本だともっと出ますね。EVの補助金というのは。

山路:今はちょっとわからないけど、

小飼:Teslaだけ補助金ではなくて、EV全体に補助金が出るんだけども、Teslaの場合というのは満額を、このままだと出せませんよ、なぜかというと、

山路:ちょっとお高い、

小飼:米国製の部分というのが少ないとか。

「最近Tesla買った」(コメント)

小飼:おぉ。

山路:それでそれはバイデン政権でされて補助金出してた補助金というのが、これからどうなるかというのはまだわからない。

小飼:まだわからない。

山路:ただ政権に近いところにイーロン・マスクがいるから、どうなんでしょうね。Teslaに対してあんまりシビアなこともできないのではないかと思う一方で、トランプはそういうことを気にせずにやるのではないかという気もして、わからんところですけども。

小飼:どうなんだろうな。いや、どの程度いじれるか、だよね。いや、トランプという操り人形の、操り糸の先にはマスクとかがいるわけですけども。

山路:補助金が云々というよりも、もうちょっと大きな枠組みのところでトランプをあやす、

「近所に止まってるな、BYD」(コメント)

小飼:そのほうがすごいな。

山路:まだ街で走ってて、どれがBYDかパッと見分けられないですよね。

小飼:東京だとあんまり見れないんだよな。僕も一度しか見たことないな、BYD DOLPHINは。ただ、山路さんが沖縄に行った時にショールーム、

山路:ショールームもあったし、あと実家に帰省したら実家の近くにもありましたよ。意外に地方から地道にBYD広げていってますね。

小飼:それはけっこうすごい。

山路:なんかね、実家の近くでフォードだったところ、フォードを扱ってたようなところがBYDに変わってたりみたいなことがあったりとかして。

小飼:あーなるほど、でも、フォードね。フォード。

山路:なんかいろいろ考えさせられるものが。

小飼:今、日本人でフォード買いたいって言ったら、何買いたいのか。

山路:ね、よくわかんないですけど(笑)、私も。

小飼:EV版のマスタングかな。EV版のマスタングが出てるので。

山路:まぁでもEV、特にアメリカなんかでEVってみんなTesla以外は苦戦してるじゃないですか。

小飼:そうですね。

山路:原油とかなんかの価格に対する影響はあると思います? アメリカが原油の産出量を増やしたりとか。

小飼:というのか、今でも世界トップですからね。

山路:それを世界に、それこそEUとかに送るんじゃねえか、みたいな話もあるじゃないですか。そういうアメリカの分を回すんじゃないかみたいな話もあったりする。

小飼:どうかなー。

山路:つまりロシア依存を下げるために、ヨーロッパの。

小飼:いや、でもその前に、じゃあアメリカのほうで原油を輸出のために積み出しするファシリティってあったかなと。

山路:ああ、単純に物理的に。

小飼:そう、だからアメリカはものすごい国内需要が大きいので。メキシコ湾で掘ったやつとか、あるいはフラッキングで掘ったやつとかっていうのも、そのままパイプラインに流しちゃうんです。

山路:国内に。

小飼:その通りです。

山路:じゃあもう海外のことはぜんぜん考えてはなかったのか、今までは。

小飼:海外にも対応してるのかってアラスカのやつぐらいかな。あれは日本に輸出するとかっていうので、ちゃんと積み出しの施設。

山路:なんか、素人だとほんとに掘ってすぐにタンカーで積んでヒュッて運べるんかと思ったら、そういうもんでもないわけなんですね。

小飼:そういうもんでもない。むしろそういうところというのがお金も時間もかかるところで。

山路:そうか、仮に輸出すると決めたとしても、そんなにすぐにできるわけではないということなんですね。