そんなQVツアーの魅力を詰め込んだ(宣伝!)FizzKicksカードのメインコンテンツも作り終わり、なんだかんだで今年に入ってから続いていた多忙な状態も少し落ち着いた。ずっと「今やってる事が終わったら、思いっきり休んでみたるけんね!」「部屋とかも片付けるけんね!」と思っていたので、どちらも早速実行に移してみた。
「思いっきり休む」の方は、まあ文字通り休んで(寝て)いるだけなので特に書く事もないんだけど(僕は冗談抜きで何十時間でも寝られる)、「部屋片付ける」の方は数年ぶりにレイアウトも変えて、大掛かりなものになった。
僕の片づけのバイブルは三年前から近藤麻理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」という本である。電車で見た広告に「iPhoneでも読めます」とあり、その時はまだiPhoneで読める電子書籍が多くはなかったのもあって、興味本位でダウンロードした。内容はテレビや雑誌でも紹介されているし(まとめページもあった)今さら僕が書く事もないんだけど、初読直後に部屋が片付いたし、しかしその時は片付ききっていなかったのだろう(細かく言えばモノの定位置が決まりきっていなかった)3年の間にまた散らかった部屋も、今回読み返す事によって完璧に(!)片付いた。細部の是非はともかく、僕にとっては実効力のある本だと言える。
今回特に参考になったのは「ものの定位置を決める時は、取り出し易さよりも戻し易さを重視しよう」という方法論だ。ものが必要な時は例え取り出しにくい所にあったとしても「必要だ」という気持ちが強く苦にならないけど、使い終わった後はそのものに興味が無くなっているので、戻す場所がわかりやすくないと適当な場所に放置しがちになるという。なるほどである。
ともかく部屋を片付けてる時は、かなり自分と向き合っている気がする。「このモノは今自分にとって必要なのか」「なぜ必要なのか」「それがある事によって自分の未来がどのように変わるのか」等と考えると、なんだかこれからの自分の人生のプリンシプルの決定を迫られているようでもある。
本にもあるように、難しいのは思い出系のモノの整理だ。文句なく大切に置いておく!というものであればいいんだけど、少しの感傷で置いておくという判断をすると、膨大な思い出品が広くはない部屋に堆く降り積もるという事になってしまう。
棚の引き出しからミュージカル「ピンクスパイダー 2014」の台本が出てきた。残念ながら中止になってしまったこの公演だが、その上演を今後の目標の一つにしている僕にとってはひとつのシンボルとして必要なものだと思って、置いておいたものだ。たった二日間の稽古だったが、書き込みも沢山ある。
しかししかし、本当にその未来の実現の為に、この台本がここにあるという事が必要だろうか? 実際に上演が決定すれば当然新しい台本が発行される訳だし、macにはデータも残っている。大切なのは感傷よりも行動だいっ!と、その台本を処分した。こう書くと「そんなの当たり前じゃね?」と思われるかもだけど、実際に目の前にあるものを理性で処分するというのは、僕にとってはなかなか精神的カロリーを消費するものだったのだ。しかしそのおかげで、未来に向く目と足取りは、より確かなものになった気がする。
そうして片付いた部屋で仕事をするのは気持ちがいいし、テンションがあがる。2000年頃からのバックアップがたまった十数台のHDDも、ひとつの新しいHDDに整理&移動中だ。そうして良くなった見通しで、今年下半期が輝けるように尽力したい。
ちなみにその3年前の片付けで、ケーブルやらなんやらを拭きながら浮かんできた曲が、僕のセカンドアルバム「The Crack Of Hope」に収録されている「拭けばきれいに」である。過去の瑕疵も、現在のありかたと行動できれいになるんだよ〜というなかなかの名曲だと自負しているんだけど、その誕生の影には激落ちクロスでせっせとケーブルを拭く僕の地味な姿があったわけです。まあ、どう贔屓目にみても格好よくはない。でもあれ驚く程汚れ落ちるから。かわりに本体はめっちゃ汚れるんだけど、そこにも何か深遠な哲学の萌芽を見出せない訳でもない、なんかよくわからなくなってきたな、そんな今日この頃です。
コメント
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so nice^^ !!