名前:赤石清美(あかいし・きよみ)
政党:自民党
出馬予定選挙区:参議院比例全国区
生年月日:1948年
血液型:AB型
好きな言葉:「いつも明るく」「誠」「清く美しく」
趣味:読書、旅行、散歩(1日2万歩)、ボクシング
好きな食べ物:ラーメン、カレー
お気に入りの店:丸広デパート(埼玉県川越市)
ホームページ:構築中
─7月の参院選で自民党公認での出馬が決まりました。なぜ出馬を決意したのですか?
私は仕事人間でほとんど家に帰れませんでした。その間女房が家を守って子どもを育ててくれました。女房に恩返しする予定でしたが、1年半前に亡くなりました。それであれば業界に恩返ししようと思いました。
もともと1971年に臨床検査技師になり、40年間業界で働いていました。臨床検査技師は医者、歯科医師、薬剤師、看護師の下にいる医療技術者団体が母体にあります。全国で50万人いる団体で、今まで政治家は一人も出ていません。医療技術者団体協議会から代表を一人出して制度を変えていこうという雰囲気が昨夏からあり、それが事の発端です。
私がずっと対峙してきたのは行政と政治です。何かを進めようとすると、次のステップに進まないというジレンマを肌で感じていました。
─40年間で医療業界に変化がありましたか?
臨床検査技師として勤めていた会社は日本の高度成長に乗って急速に伸びました。新しい技術を導入する投資ができて、夢のある職種といわれていました。それが20年前からからもうけすぎだと言われるようになり、必死になってコストダウンしながら経営してきました。雇用形態を変える必要性があってパートを雇うようにもなりました。本来は技術研修を10年ぐらいやらなけばできない仕事を1年生にやらせるのですから質が下がるのは当然です。それ以降2年に1度診療報酬制度が改定され、年々コストプレッシャーかけられるようになります。
技術者への給料は医療機関を経由して入ってきます。診療報酬は医療機関に入り、私がいた民間企業には直接入りません。医療機関とは地主と小作人の関係と一緒です。技術者側にコストプレッシャーがかかる一方で、医師側は初診料を上げていくようになります。
努力している者が報われない世界が20年前から「医療制度改革」として始まりました。これ以上コストカットするとクライアントに良いデータが提供できない、質が保てないという限界まで来ました。将来展望が開けません。展望を開くためには医療制度と診療報酬体系を変えなければいけません。それを変えるためには政治の力が必要だと思いました。
─民主党政権になったことで、さらに変化が起こったのでは?
政権交代以降業界内で"また裂き"があり、今は自民党と民主党勢力が半々になっています。私としては政党関係なく、業界として国会議席を一つとり、政治にくさびを打ちたいと思っています。
─自民党から出馬する理由は?
私が現在所属する団体(日本衛生検査所協会)の伊達忠一会長が参院議員で、自民党から出馬していたことがあります。伊達氏は臨床検査技師出身です。
正直民主党は自分の信念とは馴染まないなと思います。今度自民党から自民党から出馬するメンバーの方が能力も実績もあると思います。前回の選挙で、民主党から実際当選して何もしていない人がいますでしょう。いずれ国民が理解すると思います。
─現制度、現政権に対する疑問点は?
医療は医者だけの世界ではありません。医療全体がすさんでいますが、医療技術者は介護士や理学療法士も含めてさらにすさんでいます。安い給料で働かされています。働く場所はあるのですが、人が入ってきません。処遇、教育、将来性すべてにおいて不足しています。
医療はチームでやるもので、良い医療を提供するためにも土俵を作らなければいけません。現行医療法ではチームリーダーは必ず医者です。医師も看護師もわれわれ医療技術者も必要なのですから、平行な関係でなければならないと思います。
今までの「医療制度改革」は上からの目線です。診療報酬制度を変えて、診療側と医療技術者側の取り分をわける必要があります。病院にお金が入っても、働いている人たちに配分されているかわかりません。
現政権については選挙で応援した団体にだけ予算をつけることに疑問があります。歯科医師会は民主党から予算をもらったようですが、歯科医師にお金が回ってもその下にいる歯科技工士や歯科衛生士に配分するわけではありません。医者と技術者の関係は地主と小作人の関係です。下にいる人たちが力を合わせなくてはいけません。
─これから政治家になってやりたい事は?
制度を変えることは政治にしかできません。行政は自分から変えません。政治で法律を作って制度を変えます。国会で一つの議席をとって、40年の経験をもってくさびを打ちたいと思います。
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THE JOURNAL編集部
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