長野県泰阜村に開設された直売所(2013年2月/撮影:THE JOURNAL編集部)
興味深い動きがあります。「緑のふるさと協力隊」という事業が1994年から行われています。これはNPOの「地球緑化センター」というところが農水省や内閣府、文科省あたりからバックアップを受けながらやっている事業です。
若者を1年間、農山村に派遣して農業や林業を手伝いをしてもらうという事業です。山村留学とは違いますが、若者の山村体験、私も都会に育った若者があんな山奥の中山間地域に行くはずがないと勝手に思っていましたが、意外や意外、若者たちはたくさん生まれ育った都会を離れて山村に向かっています。
では緑のふるさと協力隊というのはどういう仕組みか、まず受け入れる自治体が山村で1年間の生活の保障をすします。5万円の手当で内訳は生活費が2万円、食費が3万円だけです。あとは寝泊まりする宿舎をあてがうというものです。それで人が行くはずがないと思っていましたが、たくさんの若者が行っています。2006年には、43人の若者が全国30の市町村に派遣されて活躍してきました(2013年には50市町村へ拡大)。(無料ここまで453文字/1538文字中)
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