2013年3月31日(日)、新大久保界隈の通称コリアンタウンが騒然となった。
韓国人排斥を唱えて連続デモを行っている在特会の「韓国人殺せ」などのヘイトスピーチが社会問題になっており、その日の在特会のデモには、それに抗議する市民らが大勢集まり、大久保通りをはさんで双方が対峙するという事態になった。機動隊も相当数が動員され、一時現場は緊迫した雰囲気に包まれた。
その日、午後2時に大久保公園に集まった在特会メンバーは300人ほど。「きょうは待ち構えている連中がかなりいるらしいから、挑発に乗らないように」などと主催者側が注意。「韓国人死ね」「ゴキブリ」などと聞くに堪えない怒号で知られる在特会が「挑発に乗らないように」は失笑ものだが、確かにこの日のプラカードはややおとなしめ。衝突で逮捕者が出るなどの事態は避けようと、在特会も緊張していたらしい。
2時半、デモ隊が出発。大通りに出た時点で、在特会に抗議する一に市民がデモ隊の横を歩きながらトラメガで応酬。在特会に「お前らこそ日本の恥だ」などと叫んで、激しくやりあう。のっけから双方、激しいやりとりで機動隊が規制に入った。途中では、ゲイのグループが在特会に抗議するパフォーマンスを行うなどした。
デモが大久保通りに入ると、在特会に抗議する市民が反対側の歩道にずらっと勝ち構えており、車道の左側を行進するデモ隊と道をはさんで激しい応酬。いつものように「仲良くしようぜ」という、おとなしめのプラカードや風船部隊もいたが、在特会に抗議する側もこの日は武闘派っぽい勢いで、現場は騒然となった。新大久保駅近くの教会前では、黒人などの合唱隊がデモ隊が通りかかったのに合わせて抗議の合唱。その日は、在特会に対して、抗議する市民の側が人数でも迫力でも圧倒していたと言ってよい。
その後、デモ隊は解散地の公園に入ったが、抗議する市民らも近寄り、一触即発の雰囲気に。機動隊が激しい規制を行い、双方を引き離した。 その日、取材で魚住昭さん、安田浩一さんらが現場にいたほか、鈴木邦男さんや池田香代子さんらが、在特会に抗議する市民の側に。『創』も、編集部のほかに、毎号写真ページを連載している篝一光さんら写真家が現場入りした。
<篠田博之(しのだ・ひろゆき)プロフィール>
1951年茨城県生まれ。一橋大卒。1979年より月刊『創』編集者。81年より編集長。82年同誌休刊に伴い、創出版を設立して雑誌発行を続ける。現在は編集長兼経営者。 日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長、東京経済大学大学院講師など兼務。東京新聞、北海道新聞などにコラム「週刊誌を読む」連載。メディア批評のほかに、犯罪、死刑問題などについても新聞・テレビでしばしば発言。著書『生涯編集者』(創出版)、『ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)。共著は多数
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THE JOURNAL編集部
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我是中国人。我是世界主义者。我爱所有的国家。我希望所有人都能安静的想想,世界上的所有人应该都是一家呀。不要让心中有爱的人伤心了。这个世界需要爱,この世界には愛,The world needs love。