広々とした田んぼの中で、4人の男が鉦や太鼓を叩いている――そんなポスターに誘われて、昨夜は新宿シアターアプルでの韓国伝統音楽グループ「プリ」の日本公演へ。いやあ、すごかった。
「ひちりき」や「チャルメラ」みたいな(すみません、韓国の楽器になんの基礎知識もないので)メロディーが加わる曲もよかったが、鉦や太鼓だけのやたら「やかましい」曲に身をまかせていると、喧騒の向こうからあるはずのない旋律が聞こえてくるような気がして、「いったいこれはなんなんだ?」という不思議な体験もした。
また、「パンソリ」という、語りというか、詩の朗読というか、昔の状況劇場の芝居の台詞をもっとリズミカルにした「叫び」のような曲の「子龍、弓を射る」には本当に驚いた。人間の声による音楽にこんな「かたち」があったんだ。
と、へたな言葉で表現しても仕方がない。彼らのホームページにサンプルがあるので、関心を持たれた関西方面の読者の方は、ぜひ明日の大阪公演へ!
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THE JOURNAL編集部
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