私の編集する「増刊現代農業」の最新号は『よみがえる廃校 「母校」の思い出とともに』です。下記は長文ですが、「月刊現代農業」12月号掲載の「主張」(「社説」のようなもの)に加筆したものです。学校もまた、「『くに』より先に『むら』がある」でした。

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現在の小山小学校(竹島真理さん撮影)

共通する「地つき」の思い出

 下の写真をご覧いただきたい。昭和27年、大分県日田市の小山小学校新校舎建設のための「地つき」の風景である)。

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(『小山小百年の歩み』より)

――地固めをする「地つき」の日、村のお年寄りから子どもまで、みんなが学校に集まりました。木を何本か組み合わせて櫓を組み、その中に地つきのための柱を吊るし、柱に結わえた何本もの綱をみんなで力を合わせて引っ張ります。赤い手ぬぐいを首に巻いて、地つき唄を歌いながら。なかには、手ぬぐいを鉢巻きにしてもらった子どももいます。ドスン、ドスンという威勢の