2001年1月、雪の新大久保駅で、酔って線路に落ちた若者を助けようとした韓国人留学生が、電車にはねられて亡くなるという事件が起きた。このとき、ふと思い出したのがそれから20年ほど前に撮った2枚の写真。
新幹線のない当時は、福島や山形に行くのにすら、もっぱら夜行の急行、しかも寝台ではなく普通座席に座って行っており、この写真は明け方の奥羽本線「板谷駅」か「峠駅」で撮ったもの。スイッチバックで列車が止まった際、夜通し座りっぱなしでこりかたまったからだをほぐそうと雪のホームに下りてみると、先に下りていた少女に、駅員が小さな雪玉をつくって渡すところだった。
少女「おじさん、この雪(玉)持って行っていい?」
駅員「いいよ。それだけじゃなくて、ここいらの雪、ぜーんぶ持って行きなよ」
JRではなく、国鉄のころ。当時、無人駅以外は、どんな山奥の駅でも発着時にはホームに駅員がいたように思う。映画「ぽ
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