9月8日からロシアのウラジオストクで開催されるAPEC首脳会議において、野田首相がTPPへの参加表明が懸念されている。8月30日、TPP交渉参加表明に反対する緊急集会が開かれ、11会派の超党派議員190人超が憲政記念館に集った。

「何としても、ここでTPPの交渉参加表明を阻止しなければいけないと思っております」TPPを考える国民会議副代表世話人の山田正彦氏が口火を切り、各党代表が決意表明した。当記事では各議員からの発言を編集し、ダイジェスト映像としてお送りします。

【無料映像】

超党派でTPP反対を打ち出すのは4月24日以降、2回目です。特に会場をわかせた舟山康江議員(みどりの風)と亀井静香議員(無所属)は長めに収録しました。後半の孫崎享氏の講演は後日放送予定です。

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「9月APECでのTPP交渉参加表明に反対する決議」

 野田政権の最優先課題であった消費税法案が可決し、これまで「消費税法案成立の障害になる問題は先送りする」との政府方針のもと、影を潜めていたTPP交渉参加問題が、新たな局面を迎えている。
 TPPは例外なき関税撤廃と非関税障壁についてのルール作りがなされ、医療・医薬品・知財・食品安全基準・公共調達・郵政・共済など国民生活に大きな影響を及ぼす事が明らかになっており、国民の間でもTPPに対する懸念が日増しに大きくなっている。
 9月初旬のAPECでは、野田総理とクリントン国務長官との会談が予定されており、9月中旬の国連総会にはオバマ大統領も参加する予定である。
 外務省では日本のTPP交渉参加に関する米国議会通知の内容について準備がなされているとの情報がある。しかし、国民に対する情報開示や国民的論議が圧倒的に不足する中で、国民を顧みない政治決断によってTPP交渉参加の表明がなされることがあってはならない。
 かかる事態を深く憂慮し、私たちは、9月にAPECならびに国連総会でのTPP交渉参加表明を阻止する為、次のとおり決議する。

【主文】
9月のAPECならびに国連総会において、TPP協定交渉への参加を表明することには断固反対である。

平成24年8月30日
超党派国会議員有志一同