■『THRILLER Live』の始まりは1991年
本公演はイギリス人クリエイターのエイドリアン・グラントが行ったトリビュートショーが原型となっている。現在の『THRILLER Live』としてショーが始まったのは2006年。2009年1月にはロンドンのブロードウェイとも呼ばれるウエストエンドでのショーがスタートしている。同年9月のマイケル・ジャクソンの悲報を受け注目度が増す中、ウエストエンドの公演は2013年までのロングランが決定している。
■ジャクソン5からマイケル・ジャクソンの名曲の数々
公式サイトではセットリストが公開されているが、『ABC』から始まるこのショーは『OFF THE WALL』や『BILLIE JEAN』、『BLACK OR WHITE』などマイケル・ジャクソンの歴史を振り返る内容ともなっている。鑑賞中には、ヒット曲の多さ、そして活動の長さから、改めて「キング・オブ・ポップス」と呼ばれた所以(ゆえん)を再確認するだろう。全ての層が曲そのもので楽しめるのは勿論だが、リアルタイムに追いかけていた世代であれば、その曲に出会った当時の記憶も蘇り、より一層味わい深く楽しめることだろう。
■マイケルであり、マイケルではない
『THRILLER Live』は(トリビュートショーだから当たり前なのだが)マイケル・ジャクソンのヒット曲やライブパフォーマンスを最初から最後まで楽しめる。と同時に勘違いしてはならないのが、この公演がただのコピーやモノマネといったレベルではないということだ。本公演出演者の中には女性シンガーもいる。これは、歌なら歌、パフォーマンスならパフォーマンスと分類していき、"マイケル・ジャクソン"を届ける最善策を模索した結果だろう。来場したお客さんはパフォーマー一人一人というよりも俯瞰的な目線で『THRILLER Live』を感じてみて欲しい。その時間はきっと素敵なものになると同時に、マイケル・ジャクソンがいかに偉大なアーティストでありエンターテイナーだったかも実感できるだろう。
■公演情報
六本木『ブルーシアター』での公演は12月9日まで。また12月18日から27日には大阪公演も決定している。S席8500円、A席7500円、学割6500円となっている。休演日もあるため、詳しくは『THRILLER Live』公式サイトを確認しよう。
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