はねプリ -羽根が生えてるアプリが欲しい!- 第26回『震災時帰宅支援マップ首都圏版2012-13』

●『震災時帰宅支援マップ首都圏版2012-13』ってどんなアプリ?
『震災時帰宅支援マップ首都圏版2012-13』は、累計100万部を超える大ヒット書籍地図『震災時帰宅支援マップ首都圏版』の調査データを収録したiPhone版地図アプリ(App Store紹介文より)。地図データはすべてローカルで見ることができるので、通信ができない状態であっても使用できるようになっている。避難所、帰宅支援ステーション(=コンビニやファストフード店など)のデータ、帰宅推奨ルート上の公衆電話の位置やガラスやブロック塀などの危険個所も記載されている。評価時バー ジョンは2.0.0。450円(2012年10月31日まで。通常価格は800円)。

●アプリURL
http://itunes.apple.com/jp/app/id444934578?mt=8

●ひとことコメント
「こういうオフラインでも使えるアプリが1本入ってると何かのときに安心じゃん?」

レビュア

はぎ:IT業界をひっそりただよう39歳。こないだタモリ倶楽部に出演したことが密かな自慢。
ねり:将来はガンダムパイロットになりたい女子大生。そろそろ就活について考えないと、なお年頃。


はぎ:そしたら今回も地図アプリの話しましょうかね(前回は『地図 Yahoo!ロコ』を取り上げました)。
ねり:はい!
はぎ:今回は僕の気になったやつ。僕も普段使いとしては『地図 Yahoo!ロコ』かなとは思ったけど(とか言いつつまだiOS 6にしてないからGoogleマップ使ってるけど)、もう1本気になるアプリとなると、『震災時帰宅支援マップ首都圏版2012-13』かなと思った。
ねり:なるほど、でも『震災時帰宅支援マップ首都圏版2012-13』は、普段使いではなくていざというとき、って感じの使い方でしょうか。
はぎ:うん、もちろん普段は使わないけど、こういうオフラインでも使えるアプリが1本入ってると何かのときに安心じゃん? オレ心配性だし。毎日水を1リットル持ち歩いてるし。
ねり:確かにそうですよね。というか毎日水1リットルとか、はぎさんのリュックすごいもの入ってますね。
はぎ:キャラメルも入ってるね。何かのときのために。しかもポイントは、こないだの震災より前からそれやってることだね。まあ、それはどうでもよくてですね。
ねり:はい(笑)。
はぎ:このアプリってちょっと高いけど、帰宅支援ステーションやら多機能トイレやらを検索する機能があったり、地震がおきたときの心得とか日頃の備えとかも書いてあって、いざというときのために入れておくのは良いかなと。
ねり:ああ、本当にいざというとき、そのときのために役立つアプリなんですね。
はぎ:というか、さっき高いって書いたけど1000円しないしね。
ねり:そうですよね。アプリだとつい高いって感じちゃうけど、1000円しないんですもんね。わたしも入れておこうかなあ。
はぎ:あと、ブロック塀になってて危ないとか、ガラス注意とか、そういうのも載ってる。
ねり:え、それすごいですね。
はぎ:惜しむらくは首都圏版しかないところかな。
ねり:皇居を中心に半径約30kmの範囲を収録しているみたいです。首都圏にお住いの方でも、心配な方は自分の利用するエリアがちゃんと入ってるか、購入の前に確認したほうがよいですね。
はぎ:一度、ちゃんとGPSが使えるときに、このアプリ使って自分ちまで帰っておくと良いと思うよ。
ねり:そうですよね、私も40キロ弱くらいありそうですがやってみようかな(笑)。
はぎ:40キロかあ。もうちょっとあったらマラソンだね。
ねり:どのくらいかかるんだろう(笑)。
はぎ:オフラインで使えるアプリでいうと『MapFan for iPhone』てのもあって、これは日本全国の地図がオフラインで見れるんで普段使い向け。もちろん、いざというときにも使える。
ねり:『MapFan for iPhone』も震災の時に話題になったアプリでしたよね!
はぎ:そうだね。でも「周辺にある○○」みたいな検索ができないんだよね。キーワードの検索はできるんだけど、たとえば僕の趣味であるところのドトール訪問(この記事作成時点で245店舗訪問)のために“ドトール”で検索すると、北海道庁店がリストの最初に表示されるのね。あほかと。
ねり:それはびっくりですね(笑)。
はぎ:2300円もするんで、オフラインで使えるとはいえ、ちょっとコストパフォーマンスは悪いかなと。
ねり:うっ、正直今の私の財布には厳しいです。
はぎ:ところで今回いろいろ触ったわけだけど、いくつか面白いアプリもあったよ。
ねり:わあ! 聞きたいです!
はぎ:『バスいまどこ?』は、知りたい路線のバスが、いまどの停留所あたりを移動してるかがわかるアプリ。もう少しインターフェースが整理されて、路線じゃなくて目的地ベースで見れると使いやすいんだけどね。
ねり:あまりバスを使わないのであれですが、使う人には便利そうですねえ!
はぎ:『こっちナビ』っていう、地図が苦手な人向けの、行きたい場所への方向だけを「こっち」って表示するアプリもあった。
ねり:『こっちナビ』の無料版の、『駅こっちナビZERO』は使ったことあります!
はぎ:どうだった?
ねり:正直なところ、駅の場所がわかってないと使えないかなあと思いました(笑)。逆に上級者向けというか。
はぎ:だよね(笑)。砂漠とか草原とかなら使えそうだけど、いろいろ入り組んだ街で使うには逆に難しいよね。それなら地図を読めるようになった方がその後の人生もラクに過ごせそう。
ねり:そりゃそうですね(笑)。
はぎ:あとは、ちょっとマニアックなのかもしれないけど、『高低差ビューア:TopoProfiler』という、ある地点からある地点の高低図を見られるアプリもあった。ちょっと高低の表示の仕方が独特で(たぶんこの業界では普通の方法だと思うんだけど)、そのあたりが使いにくいんだけど、 「渋谷はやっぱり谷なのね」とかわかって面白かったりしたよ。自分が普段生活している場所がどのくらいの海抜にあるのか(つまりは津波が来たりするのか)わかるのは良いのかなと。
ねり:ああ、なるほど!! わたし、そのアプリ使って家までのルートの高低差がどんなものなのか事前に見たいです。
はぎ:そうだよね、40キロずっと上り坂だったらたぶん泣くしかないね(笑)。

はぎ:★★★★★ 本を入れてるとリュックがまた重くなるけどアプリだと問題なし

ねり:★★★★☆ これを実際に使って家まで帰る!


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