弱いなら弱いままで。

いつまでもひとりぼっちの世界で。

2014/07/19 16:59 投稿

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 どもです。いやー、やっぱり毎日更新していると、少しずつ会員が増えていきますね。

 ぼくはこの2年間、このチャンネルの会員を増やすためにほとんどありとあらゆることを試してみたんだけれど、最終的な結論は「毎日コツコツがんばるのがいちばん」というものになりそうです。

 結局、ベイビーステップしかないわけか。うーん、含蓄深い結論だな……。

 ぼくはどうにも短気で、何か欲しいものがあるとき、一足飛びでそこにたどり着こうとしてしまうんだけれど、やっぱりそれは無理があるわけで、コツコツ努力することが大切なのでしょう。

 いままでのぼくの人生は目標に一足飛びでたどり着ける方法があるんじゃないかという幻想をもとに構築していましたが、もし初めから丁寧に努力することを知っていたら、もっと効率のいい生き方ができただろうと思います。

 おそらく「どんなに遠く見える地点であっても、継続的に努力を続ければたどり着ける見込みがある」と、頭ではなく体感で理解しているひとを「自信があるひと」と云うのでしょうね。

 ぼく、いままでの人生でそういう努力をしたことはいっぺんもないかもしれない。いつも間に合わせでどうにかしたり、どうにもできなかったりするばかり。大学受験すらそうだったものなあ。しかし、ここらへんで生き方を変えて、ジミチな人生を送りたいものです。はい。

 それはともかく、きょうはペトロニウスさんの記事から引用して楽をしたいと思います。余談ですが、ほんとうにぼくのまわりにブログをやっているひとがいなくなってしまったので、やっぱり長期間ブログを書きつづけるって大変なことなんだなあ、と思いますね。

 そして、この対等目線の感覚がないと、主人公が、その世界に生きているように感じなくなってしまうんだろうと思うんですよね。つまりは、他者がいない世界になってしまう。全能感とは、ナルシシズムの檻であって、ナルシシズムの檻とは、他者がいない世界です。他者がいない世界は、安楽な代わりに、地獄ともいえるほどに無意味で無価値で退屈でつまらない世界です。


 「他者」。ぼくもよくこの言葉を使うのですが、説明しないと意味がわかってもらえないかもしれないと思うので、ここでこびっと解説しておきます(『花子とアン』観ています)。森岡正博は著書『生命学に何ができるか』のなかでこう書いています。

 「自分が会いたくないような人間に出会う」ことや、「自分が経験したくないような出来事がおきる」ことは、レヴィナスが言うところの〈他者の到来〉を意味している。〈他者の到来〉とは、まったく思いもかけないものごとが、思いもかけないような形で、私に何かの返答を迫るような勢いで、私を襲ってくることである。〈他者の到来〉を受け止めるときの実存感覚が、第二章で私が述べた他者論的リアリティであり、〈揺らぐ私〉のリアリティである。すなわち、他者がやってきて、私を襲い、いままで確かなものだと思っていた様々なものごとを、揺るがせ、私をはげしい動揺に追いやっていく。そして私は謎に直面し、頼るものを失い、見たくないものに直面させられ、おろおろし、それをきっかけとしてみずからの生命観や人生観を変容させていく。このような〈揺らぐ私〉のリアリティを出発点として、私は、思いもよらなかった何者かと出会っていくことができる。

 ぼくが「他者」というとき、イメージするのはこの言葉です。自分の見たくないもの、目を逸らしているもの、封印しているものを見せつけることによって、「わたし」を激しい動揺へ追いやる存在。つまり、自分にとって快適なばかりではない存在、それが「他者」だろうと。

 逆にいうと、ひたすら快いだけの存在は「他者」とはいいがたい。つまり、ひたすら快いだけの存在で埋め尽くされた世界は「他者」が存在しない世界であるということができる。それが、ペトロニウスさんがいうところのナルシシズムの宇宙なのだろうと思います。

 栗本薫に「コギト」という、とっくに忘れ去られた短編があるのですが、それがまさにこの「他者」のいない世界と「他者」が存在する世界の対比を、激烈に描き出していてインパクトがありました。

 で、まあ、倫理的、あるいは哲学的にいえば、ひとは常に「他者」と出逢うことによって自分の欺瞞を痛感し、自己存在そのものを修正しつづけていかなければならない、ということになるのかもしれませんが、なかなかそういうわけには行かないのは御存知の通り。

 やっぱりひとは 

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